9年前に警告されていた「感染対策と鉄道運休」

2011年と2014年に国が調査報告を行っていた

東海道新幹線の繁忙期のダイヤ。黄色が「のぞみ」、赤が「ひかり」、青が「こだま」(筆者作成)

新型コロナウイルスの感染拡散を防ぐため、政府は緊急事態宣言の適用区域を全国に拡大した。外出自粛、接触回避が呼びかけられ、その影響は鉄道にも現れている。駅の利用者数が激減、JRの新幹線利用者も大幅に減った。ふだんなら満席、立ち客も多い列車が、まるで閑散路線のような空気輸送だ。

報道によると、春の大型連休の初日、4月25日の朝に東京発の各方面の新幹線は乗車率10%以下、目視の観測で乗車率0%の列車もあったという。JR東日本、JR東海ともに、大型連休は予定していた臨時列車の運行を取りやめている。その上での乗車率10%以下だ。ふだんなら通勤電車並みの混雑が報じられる時期だ。

列車ダイヤ比較で英断を知る

4月20日、JR東海は「東海道新幹線 今後の運転計画について」という文書を公開した。4月24日以降、すべての臨時列車を取りやめるという内容だ。これがどれほど大変なことか、列車ダイヤを比較してみよう。

列車ダイヤは、タテ軸を時間、ヨコ軸を駅として、列車の動きを斜線で示す図だ。鉄道の運行計画はこのような図で作成される。これを利用者にわかりやすく翻訳すると、市販の列車時刻表や駅の発車時刻表になる。列車ダイヤ図表は市販されていないため、鉄道ファンは市販の時刻表の情報を元に列車ダイヤを再現する。

この図はJTB時刻表4月号を元に、列車ダイヤ描画のためのフリーウェア「OuDia」で作成した。したがって、市販の時刻表に記述されない回送列車などは含まれない。すべて乗車できる列車である。臨時列車もすべて入力した。したがって、もっとも運行本数の多い5月2日〜3日の様子とほぼ同じだ。2020年3月ダイヤ改正で「のぞみ12本ダイヤ」がスタートしており、「ひかり」「こだま」も合わせて、約3分間隔で東京駅を発車する。通勤電車並みのダイヤだ。

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