また、4月12日に行われた日本の国会に相当する最高人民会議は、3月下旬に開催が予告された際、4月10日と発表されていた。実際には前述したように4月11日に政治局会議が、翌12日に最高人民会議が開催されたが、これも健康異常説の根拠の一つとなっている。延期の理由について、北朝鮮側からの説明は今でもない。
ちなみに、金委員長は最高人民会議に出席しなかったとされている。これは、最高人民会議に出席する資格となる「代議員」に金委員長がなっていないことに加え、2019年に改正された憲法で、金委員長が兼任している国務委員会委員長職は「朝鮮民主主義人民共和国の最高指導者である」と規定されているからだ。したがって、金委員長が最高人民会議に出席しなくても、憲法上はおかしいことではない。
一方で、韓米メディアの報道に対し、韓国政府は「北朝鮮で特異な兆候は見られない」と一貫して否定している。また、アメリカのトランプ大統領も「(CNNの報道は)偽の情報だった」と否定している。
過去の指導者の死はどのように報じられたか
間欠泉的に流れてくる情報を判断する前に、過去、北朝鮮が指導者の死に対してどのような行動を取ったのか、すなわち報道などを通じて世界にどのように知らせたかを振り返るほうがより事実に近い判断ができるのではないだろうか。
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