家で楽しく鉄分補給、鉄道各社「巣ごもり対策」 親子で遊べる特設サイトから専門情報まで

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自宅で楽しめる鉄道趣味もたくさんある(撮影:牧俊介/PIXTA)

新型コロナウィルスの感染拡大により、各鉄道事業者でも数々の対応に迫られている。感染症対策の基本から、集客を喚起する臨時列車の運転見合わせ、利用を見合わせた客への無手数料の払い戻しなど、対策は多岐にわたる。

そんな中、別の角度からの取り組みとして、在宅で楽しめるものを充実させている事例がある。鉄道事業者のホームページでは、広報事業として子供向けのサイトを用意しているが、学校の休校で自宅待機をとなっている子供向けに学習支援の形で再構成し、相模鉄道の「おうちでそうてつ」や秩父鉄道の「おうちで秩父鉄道」、東京メトロ(東京地下鉄)の「おうちでメトロ学び隊!」など、特設サイトを設けたケースもある。特設サイトでなくても、キッズサイトのように子供向けのものもあれば、鉄道事業者が公開している冊子・データを活用すると、学生や大人が見ても興味を引く内容がある。

「特設サイト」が充実

関東の鉄道事業者が会員となっている関東鉄道協会では、外出の制約を受けている子供向けとして、会員の鉄道事業者のキッズサイトを紹介している。

ここで特に「おうちで××」といった特設サイトを設けたのが、先の相模鉄道、秩父鉄道、東京メトロの3社だ。東京メトロは5月10日までの期間限定としているほか、相模鉄道も期間限定としているものの、特に期間を明言しておらず、秩父鉄道も同じく期間を明言していない。

特設サイトの開設は京浜急行やJR九州も加わり、京浜急行電鉄では「けいきゅんとおうちで遊ぼう」というサイトを6月30日までの期間限定で公開、JR九州では「その日まで、ともにがんばろう」プロジェクトを始動して「おうちであそぼう!」という特設サイトを開いている。また、JR東海では「発見!リニア未来シティ」というリニアを簡単に解説するサイトを公開しているほか、JR貨物では子供向けに「貨物鉄道輸送ってなぁに?」という動画を公開、JR東日本では秋田支社が「んだ!いえてつ!」という特設サイトを開設し、東急電鉄では同社のキャラクター「のるるん」の塗り絵を公開した。

多くの特設サイトの内容はペーパークラフトのデータ配布や動画の配信などで、相模鉄道や秩父鉄道では過去に配信した内容も含まれているが、他社の子供向けサイトも鉄道事業者のトップページからのリンクがわかりづらいものが多く、こういう形でまとめてあるだけでも楽しい。

子供向けのサイトの作り込みも各社にさまざまで、西武鉄道や京成電鉄、小田急では仕事内容の紹介やクイズなどもあり、かなり充実した内容がある一方、東急電鉄のリンクはキャラクターの紹介で終わっている。京浜急行や東急電鉄では、年齢層の違うほうで作り込んだ内容もあるのだが、これは後で紹介したい。

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