家で楽しく鉄分補給、鉄道各社「巣ごもり対策」

親子で遊べる特設サイトから専門情報まで

子供向けやファン向けにペーパークラフトを無料で配信している例はいくつかあるが、相模鉄道で配信しているペーパークラフトの内容の充実ぶりは同業他社を圧倒する。しかも、リンクの画像が完成見本になっていて、見ているだけでも楽しい。

このペーパークラフトが面白いのは、タカラトミーで出しているプラレールにかぶせて遊ぶことができるように作られているところだ。蒸気機関車のように形の都合で難しい例もあるが、電車であればなんとかなってしまう。

このことに気づいている人は少なからずいて、「ペーパークラフト プラレール」と画像検索をすると自作のペーパークラフトが山のように出てくる。中には上田市が配布する別所線のペーパークラフトのように、自治体が配信している例もある。

ところで、プラレールでは3つの車両が連結されているが、ペーパークラフトは先頭の車両しかなく、真ん中につながる中間車はない。同じペーパークラフトを3つ作ってかぶせても良いが、ペーパークラフトを2つ切り継いで中間車を作っても良いし、ダウンロードしたデータをパソコンのお絵かきソフトを使って加工し、自分で中間車のペーパークラフトのデータを作ってしまっても良いだろう。

大人でも挫折しそうな上級者向けペーパークラフト

ペーパークラフトだけでなく、子供向け・ファン向けの内容が最も充実している事業者としては、JR西日本の「鉄道ファンコーナー」を挙げることができるだろう。ペーパークラフトは車両だけでなく、レールや駅・橋のペーパークラフトがあり、梅小路蒸気機関車庫をモデルにした扇形車庫や転車台(ターンテーブル)や大阪ステーションシティ(大阪駅)のペーパークラフトは上級者向けというべきで、大阪ステーションシティはメイキング動画まで用意されている。大阪ステーションシティのペーパークラフトはA4の紙で23枚、部品は40点もあり、動画では「必ず大人の方と一緒に作りましょう」と注意を促しているが、大人でも制作をギブアップしてしまいそうなボリュームだ。

また、先のJR西日本の「鉄道ファンコーナー」には「なんでもランキング」というコーナーがあり、例えば「JR西日本で最も標高の高い駅はどこ?」といったことを簡単に知ることができる。JR西日本は公開されている情報が最も充実していて、JR西日本の数々のデータを紹介している「データで見るJR西日本」も、鉄道のことを無料で学べる教材として優れた冊子となろう。

高学年向け・大人向けの内容として秀逸なものはいくつもあって、京浜急行では「京急歴史館」として自社の歴史をまとめているほか、東急電鉄では「東急線を知る」というページの「路線情報」で東急の各路線の簡単な歴史に触れており、手軽に学べるように作られている。特に、「おしえて! 東急線」のページでは、「悪天候で電車の運行を止めるのはどうしてなのか?」、「ラッシュで電車が遅れるのはなぜか?」、「ホームドアの据え付けに時間がかかるのはなぜなのか?」といった内容をまとめてPDFで配信しており、ここまで教える例は他社で見られない。

次ページ上級者向けには各種情報の閲覧サイトも
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