日経平均228円安、早期の2万円回復は難しい? 原油価格の急落が嫌気され、終始売り優勢

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4月20日、東京株式市場で日経平均は反落。前週末の米国株式市場は上昇したものの、原油市場で先物が急落したことが嫌気され、終始売り優勢の展開となった。写真は東京証券取引所で2018年2月撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落。前週末の米国株式市場は上昇したものの、原油市場で先物が急落したことが嫌気され、終始売り優勢の展開となった。国内では新型コロナウイルス感染拡大を受け自粛ムードが継続していることもあり、全体的に買い材料に乏しい中、物色面では新型コロナ関連の材料がある銘柄を物色する動きが目立った程度。模様眺めムードに支配され、東証1部の売買代金は2兆円割れと細った。

前週末の米国株市場では主要3指数が上昇。トランプ米大統領は新型コロナの感染拡大によって休止状態にある米経済活動を再開させるための指針を示したことが、マーケット参加者に好感された。

一方、原油市場では米WTI原油先物<CLc1>が急落。一時1バレル=14.47ドルとなり1999年以来の安値水準となった。新型コロナ流行に伴う需要減に加え、米国の原油貯蔵能力が近く限界に達するとの懸念で、前週からの値下がりの流れが続き、信用不安が再び高まるとの懸念も生じている。

市場では「日経平均で2万円に近い水準で戻り売りが警戒される中、方向感が定まらず、指数は一進一退だ。模様眺めムードが強く、商いも細っている」(国内証券)との声が聞かれた。

TOPIXも反落。東証33業種で上昇したのは、証券業、銀行業など8業種にとどまった。個別では、トヨタ自動車<7203.T>、ソニー<6758.T>など主力の輸出関連株がさえない。指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983.T>も反落したが、ソフトバンクグループ<9984.T>は堅調に推移した。

東証1部の騰落数は、値上がり1060銘柄に対し、値下がりが1035銘柄、変わらずが73銘柄だった。

 

日経平均<.N225>

終値      19669.12 -228.14

寄り付き    19689.85

安値/高値   19611.79─19784.38

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1432.41 -10.13

寄り付き     1432.79

安値/高値    1430.34─1439.16

 

東証出来高(万株) 106542

東証売買代金(億円) 19656.74

 

 

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

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