子供の学力向上に「芸術鑑賞が効く」意外な理由 日本人が知らない「アート教育」メリット4選

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(3)音声ガイドを借りる
美術館や美術展に行くと、必ず音声ガイド、オーディオガイドがあります。初心者は、「高いのでいいや」とパスしますが、美術館において音声ガイドはマスト。初心者がどれだけ絵画を見つめても、そこから情報を吸収することは難しい。解説があって初めて「そういうことか」と腑に落ちるし、その画家の生い立ち、背景がわからないと作品の理解は深まりません。音声ガイドは借りたことがない人は、「解説のパネルを読めば同じだろう」と思いますが、音声ガイドのほうが解説パネルよりもはるかに解説が詳しいのです。私は音声ガイドを100%借りる派です。

『学び効率が最大化するインプット大全』(サンクチュアリ出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

(4)本を1 冊買ってみる
美術展に行くと、いちばん最後の部屋がグッズや本の物販コーナーになっていますが、グッズよりも「本を1 冊」買うことをおすすめします。せっかくその画家と出会えたのですから、他の作品の写真も見ながらさらに理解を深めてください。

(5)見終わったら感想をシェアする
美術作品を見たら、必ずその感想を誰かと語り合い、体験をシェアしてください。同じ展示を見ても、必ず「そんな見方もあるのか!」と驚きの発見があります。もちろん、SNS やブログなどで、自分の感想を書くのも効果的なアウトプットですが、他の人の感想を生で聞くことで、感情も刺激されます。創造性のトレーニングという意味でも効果があります。

「お気に入り」との出会いが人生を変える

私も美術館が好きで、樺沢塾というコミュニティーのみんなで定期的に美術館に行きます。そのあと必ず行うのが、ひとりの持ち時間を決めて感想を述べ合うこと。感情を動かすような非言語的なものを言葉で説明するのは難しいですが、それを言語化するトレーニングを積むことで自己洞察や自己分析につながり、頭に漠然としたアイデアが浮かんだときも人に説明できるようになります。

最初はとっつきづらい美術鑑賞ですが、「お気に入りの作品」と出会った瞬間に、人生を変えるような衝撃を受けるはずです。読書などの文字情報からは得られない、感情を激しく揺さぶる感動体験で、あなたの自己成長を加速してください。

樺沢 紫苑 精神科医、作家

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かばさわ しおん / Shion Kabasawa

1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴの イリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。SNS、メールマガジン、YouTubeなどで累計40万人以上に、精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝え、「日本一、情報発信する医師」として活動している。『学びを結果に変える アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)、『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)、『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』(大和書房)など著書多数。

 

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