日本人がビデオ会議で顔を出したがらない理由 あつまれどうぶつの森で会議をしたがる声も

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業務時間外でのコミュニケーションはこれでよいとしても、やはり仕事中も人の顔を見る機会を確保したいところです。そこで、私の会社の管理職の何人かがハッピーアワーならぬ「コーヒータイム」という会議を設定することにしました。この時間は文字どおりの休憩時間ということで難しい仕事の話はなしで、お互い「いまどうしてる?」という話をしています。これが少しは社員のストレス解消になっているのではないかと期待しています。

ところがこのビデオ会議、つまり顏を見せて会話をするというのについては日本ではいろいろな意見があるということが今回の件でわかってきました。要は「顔を見せないほうがやりやすい」という意見です。

顔を見られていると集中できない?

ハッピーアワーやコーヒータイムのように楽しい場面は、ほぼよい反応で、やってよかったというコメントをもらいました。しかしミーティングの場になると「音声のほうが言いたいことが言える」「顔を見られていると思うと集中できない」という意見も意外にありました。

欧米でビデオチャットやビデオ会議というものがかなり前から普及しているので、私は何の違和感もないのですが、どうも日本人の感覚は違うのかもしれません。皆さんの周囲はどうでしょう。

日本人がネット上で顔が見えないほうを好む、というもう1つの例は、オンラインゲームにあらわれています。前述のとおり私自身がゲーマーということもあり、#PlayApartTogetherが提唱される前から私の会社にはeスポーツ部というちゃんとした会社公認の「部活」があります(対戦相手募集中です)。

このeスポーツ部のほかにフットサル部にも私は所属しているのですが、フットサル部のほうでは私とプレーでからむと、どうも相手がおかしな動きをします。突然マークがゆるくなったり、簡単にカットできるパスをだしてきたりと、ようは社長ということで遠慮が入ってしまうようなのです(本人たちに聞くとそんなことはないといっていますが、絶対そうです)。

ところが、eスポーツ部になると様相は一変します。シューティングゲームなどでは社長だろうが遠慮なしに後ろから撃たれます。いや、集中砲火です。むしろ社長だからこそ狙っているのではという悪意すら感じるくらいです。しかしこうして社員が肩書や部署に関係なくフラットに楽しめるのはよいことかと思います。

もう1つ顏を出さないコミュニケーションでいうと、任天堂の「あつまれ どうぶつの森」というゲームがどうやら今人気が再燃しているようです(少なくとも私の周囲では)。これは簡単に言うとアバターのバーチャルキャラクターになってバーチャル空間で集まってチャットしたり、自然の中で遊ぶことができるゲームです。

中にはこの「どうぶつの森」で会社の会議ができるんじゃないかと試す愛好家もいるようです。バーチャルキャラになって思った意見を言えそうですが、楽しくて会議が進まない可能性がありそうです。

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