世界中で猛威を振るう、新型コロナウイルス(COVID-19)。ライブイベントの開催自粛をはじめ、エンタメ業界に大打撃を与えている。テーマパークも例外ではない。
サンリオグループで「サンリオピューロランド」を運営するサンリオエンターテイメント(以下、サンリオエンタ)は2月21日に、同施設の臨時休館を発表、翌日からの休館に踏み切った。室内型テーマパークで、天候に動員を左右されないのが強みだが、屋内空間に長時間滞在することを心配する声にいち早く対応したかたちだ。
「多くのサンリオファンの方にご来場いただいている中での休館でしたため、業績上マイナス影響もあり苦渋の決断ではありました。しかし、遊びにお越しくださるお客様と従業員の安全を考えると、この決断はやむをえませんでした」(サンリオエンタ)
競合であるオリエンタルランドが、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの休園決定を発表したのは、2月28日。サンリオピューロランドの判断は、ライバルより1週間早かった。同館はさらに3月20日に4月上旬まで臨時休館を延長することを発表している。
サンリオエンタは、他社の動きを伺ったわけではなく、サンリオピューロランドとしてどのように対応すべきかを検討していたという。
休館前から、除菌アイテムを施設内に多数配置。スタッフも、除菌・マスクを着用するなどのできる限りの対策を講じていた。同館内での感染事例はまだないものの、「『何か起きてしまう前に』と、お客様・スタッフの安全を考慮し、臨時休館に踏み切りました」(サンリオエンタ)という。
サンリオの巧みなSNS発信は、たびたび話題に
サンリオの巧みなSNS発信は、今回に始まったことでなく、従来よりたびたび話題となっている。
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