20代で1000万稼ぐ若手社員の意外と知らない姿 トップキャリアの彼らを3パターンに分類

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1:エスタブリッシュメントタイプ(大手総合商社、証券、メガバンク、マスコミ)

エスタブリッシュメントタイプに該当するのは、大手総合商社、メガバンク・証券会社などの金融機関、マスコミなどのメディア企業、日々のニュースで目にすることも多い、昔ながらの経営文化をもつ大手日系企業です。

就職活動の人気業界大手ですね。いずれも年功序列で、入社直後はそれほど収入のインパクトはないものの、独自の制度と年功序列で着実に年収はアップしていき残業手当もしっかりとつくため、20代後半や30代前半で年収1000万を越える人が多くいます。

こうした企業に就職した人とお会いすると、頭の回転が早いだけでなくコミュニケーション能力が高く、人間的なバランス感覚のある「就活受けする人柄」を感じます。一方で失礼ながら自分の守備範囲以外のビジネスに対する知識はそこまで深くない、意外と「普通ないいやつ」という印象がとても強いです。

ハイキャリアの20代の中でも、就職活動における志向性はそれぞれ異なります。エスタブリッシュメントタイプに共通するのは、安定的で未来が保証されている、いわゆる「超優良企業」へ所属することや会社の制度を好んで選ぶ傾向が強いという点です。

2:ガッツタイプ(外資生保、不動産)

ガッツタイプに挙げられる企業の代表格は、不動産会社、外資系の生命保険会社などです。このタイプに該当する企業は、いずれも高単価の商材を扱っており、求められるのは高い営業力。こうした企業に就職した20代は、コミュニケーション能力が非常に高く、また野心も持っています。

お金を稼ぐことが大好きで、高級時計や車、タワーマンションを買って優雅な生活を送りたい。現在の20代では珍しい、消費や所有欲求の高いのがガッツタイプに共通していることが多いです。彼らは実力主義の企業文化の中で、努力を重ねて成果=報酬を勝ち取ってきました。頭のよさや発想そのものが突出しているわけではありませんが、お会いするととにかくエネルギーの高さをひしひしと感じます。

3:天才タイプ(外資コンサルティング、外資金融、外資IT)

天才タイプに属する人々は、探究心や知的好奇心、論理的思考力や情報処理能力が圧倒的に優れています。彼らはほぼ例外なく東大、京大、旧帝大出身など高学歴ですが、一生懸命に受験勉強を頑張ったというよりも、ヒョイっと簡単に合格するようなタイプです。天才タイプは、理系出身者がとくに多い印象があります。物事を俯瞰して捉えるのがうまく、ファクトベースで分析・意思決定ができるリアリストでもあります。

天才タイプは非常に合理的な考え方をするので、旧態依然としたエスタブリッシュメントな企業を忌避する傾向も強いです。実力主義はガッツタイプと共通していますが、よりスペシャリストや研究者に近いような感覚で、専門スキルをフル活用してリターンを得る人と言えます。

権威性や安定を求め、持ち前の人間的なバランス感覚で恵まれたステイタスを勝ち取るエスタブリッシュメントタイプ。実力主義社会を行動量でハックするガッツタイプ。ある意味先天的な能力や創造性と、豊富な知識や専門性を深めて実力主義を生きる天才タイプ。ファーストキャリアで大きな成功をつかんだトップキャリア20代でも、転職することはあります。

彼らは転職活動に何を求めているのでしょうか。この傾向には、三者三様の悩みや課題が見えてきます。

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