「京王5000系の導入は、当社にとって非常に大きな出来事でした」と、一畑電車で取締役運輸部長を務める石飛貴之さんは話す。
「駆動方式やブレーキ方式が従来車両から大きく“進化”し、乗り心地が改良されたのに加えて、当社初の冷房車両としてお客様から非常に喜ばれました。また、ATSや列車無線なども付いており、これらを生かして当社初の2両ワンマン運転を行うことになりました」
2両ワンマン運転を実現
今では全国の鉄道会社で行われている2両ワンマン運転だが、当時はまだほとんど例がなかったため、実施に当たってさまざまな議論が交わされたという。オペレーションはもちろんだが、車両設備も運賃箱や運賃表示器に加え、運転席に座ったままドアの開閉が行えるスイッチ、乗り降りの状態を把握するための車内カメラ設置など「さまざまな状況に対応できる」ものが取り入れられた。
一畑電車で活躍する車両たち
前へ
-
一畑電鉄のオリジナルカラーだが、元・京王5000系の
雰囲気を良く残す2100系(筆者撮影)
-
2100系のサイドビュー。初期導入車は3扉のままだ
(筆者撮影)
-
2100系の車内。京王ユーザーには懐かしい雰囲気が漂う
(筆者撮影)
-
京王帝都電鉄時代のロゴを模した
車内放送用スピーカーが残る(筆者撮影)
-
2100系のうち1編成は「楯縫号」にリニューアルされた
(筆者撮影)
-
2100系のうち後期導入車は中央の扉が埋められた
(筆者撮影)
-
2扉化された2100系の後期導入車。
扉のあった名残が見られる(筆者撮影)
-
2100系「楯縫号」の車内。この日は和菓子を楽しむ
ツアー列車として運転されていた(筆者撮影)
-
2100系「楯縫号」の車内銘板類。車歴がわかる
(筆者撮影)
-
京王5000系を改造した一畑5000系。
独特のカラーリングが特徴だ(筆者撮影)
-
5000系のうち1編成は島根県産の木材を使った
車内にリニューアルされた(筆者撮影)
-
5000系リニューアル車両の車内。
固定式ボックスシートが並ぶ(筆者撮影)
-
5000系リニューアル車両の車内。シート間の下部には
荷物置き場がある(筆者撮影)
-
非貫通構造となった5000系の運転台。中央に
あるのは車内確認用モニター(筆者撮影)
-
後扉付近に設置された確認用モニター。
乗降の様子が運転台から見られる(筆者撮影)
-
東急からやってきた1000系。一畑電車初の
VVVF制御方式を採用する(筆者撮影)
-
中間車を先頭車改造した1000系。
前面は非貫通構造となっている(筆者撮影)
次へ
-
無料会員登録はこちら
ログインはこちら