
臨時病院となった「武漢ホール」は、延べ1760人の患者を受け入れた(写真:財新記者 丁剛)
新型肺炎の震源地となった武漢では、増え続ける患者を収容するべく、体育館などの施設が臨時の「コンテナ病院」に姿を変えた。その中で病魔と闘い続ける患者や医療スタッフの1カ月間を、中国の独立系メディア「財新」の写真記者が追った。
急増する新型肺炎患者を収容するべく、武漢ではコンベンションセンターや体育館などの施設が改装され、臨時の「コンテナ病院」となった。その第1陣の中で最大規模の「武漢ホール」は1461床のベッドを備え、2月7日から延べ1760人の患者を受け入れてきた。
3月7日午後、武漢ホールの最後の患者が転出した。一時は人々の声でにぎやかだったホールも、瞬く間に静けさに包まれた。
7日夜からホール内では全面消毒が行われ、8日午前に正式に稼働停止する予定だ。すべての医療スタッフは元いた職場に戻り、次の指令を待つことになる。
新疆の看護師が民族舞踊で患者を励ます
武漢ホールの管理を担ったのは、広東省や寧夏、新疆生産建設兵団から集まった国家緊急医学救援隊をはじめ、福建省や甘粛省、安徽省などからやってきた医療看護チーム、そして武漢大学中南病院だ。
数百人の医療スタッフによる丁寧なサポートによって、患者たちの恐怖や不快感は少しずつ解消されていった。

本記事は「財新」の提供記事です
ホール内を活気づけるため、医療スタッフは患者にベッドから離れて深呼吸するよう促したり、新疆ウイグル自治区出身の看護師が民族舞踊を披露したりした。
(次ページ以降はコンテナ病院内外の写真です。外部配信先ではすべてを閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でご覧ください)
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