中居正広が退所会見で見せた圧倒的な人間力 SMAP関連も含めすべて包み隠さず答え切った

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このコメントを聞いた人は、「ここまでしゃべってくれるの?」と驚いたのではないでしょうか。中居さんはどこまでも率直であり、同時に「メンバーを代表して僕が話しておこう」という責任感がにじみ出ていたのです。中居さんは解散から3年が過ぎた今もSMAPのリーダーであり続けているのでしょう。

そんな率直さと責任感をにじませつつも、『すべてを話すわけではなく含みを持たせる』のも、中居さんがトーク巧者と言われるゆえん。退所をSMAPのメンバーに報告したときの返事を聞かれても「言えないです。1つ言えるのは(草なぎ)剛くんの返事は1行くらいでした(笑)」、新しい地図の3人と焼肉店に行ったときの話を聞かれても「あなたに絶対言わない(笑)」と笑いを交えながら、含みのある言葉を返していました。

率直さや責任感と、含みある受け答えの使い分け。昨今のエンタメは視覚や聴覚に訴えかける分かりやすいものが主流ですが、中居さんは含みを持たせたトークで見聞きする人に想像して楽しんでもらうプロフェッショナルなのです。

これからも「SMAPの中居くん」で

中居さんのプロフェッショナルぶりは、ファンへの思いにも表れていました。

ファンの「世界に一つだけの花」の購入運動について聞かれた中居さんは、「うれしいですし、もちろん『申し訳ない』という気持ちもありますね。解散のときは会見をしたわけでもコメントを出したわけでもないので迷わせてしまったというか……。(中略)でも知っています。『新聞で何かやってくれた』というのは、当時コメントを出していませんが、耳にも目にも気持ちにもしっかり届いていました」と最大限の謝意を表したのです。

加えて、「それは“みんな”感じていることなんじゃないかなと思います」というひと言を忘れないのも、ファンを思う温かい人柄の表れ。この日、中居さんは「1人では歌えないし、踊れない」などと“1人では”というフレーズを連呼するなど、ファンに5人でいることの素晴らしさを繰り返し伝えていました。

また、新しい地図について聞かれたときも「『頑張っている』と思うし、『好きなことをやっている』と思うので何の心配もしていないですね」、唯一ジャニーズ事務所に残る木村拓哉さんへの思いを聞かれたときも「歌も芝居もやっていますし、『自分の好きなことをできているんじゃないかな』と思います。『思いを伝えること』っていうのは、『直接お話することじゃないかな』と思っています」とファンを喜ばせるコメントを続けました。

極めつけは世間の人々から、“SMAPの中居くん”と呼ばれることについて。「『“SMAPの中居くん”でいいですよ』という感じです、全然!(中略)否定することもないし、『解散したよ』とも言わない」と明るく言い切ったのです。解散後、メディアが「SMAP」というフレーズを避ける風潮があってファンを悲しませていただけに、中居さんの配慮あるコメントで「胸のつかえが取れた」という人は多かったのではないでしょうか。

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