日経平均は続伸でも新型肺炎報道で上げ幅縮小

一時は400円超上昇も結局は78円高で終了

 2月20日、東京株式市場で日経平均は続伸した。写真は東京株式市場で2018年10月撮影(2020年 ロイター/ISSEI KATO)

[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸した。外為市場でドル高/円安が進行したことが支援材料となり、日経平均は一時400円超の上昇となったが、ランチタイム中に新型コロナウイルスによる肺炎で国内の死者が新たに出たと伝わり、海外短期筋が先物を売り、現物指数も上げ幅を縮小した。

19日午後3時時点で110円付近だったドル/円は、海外時間にじり高となり一時111.60円まで上昇した。米住宅関連指標が底堅かったことや、中国の景気刺激策への期待などがリスクオンムードを形成した。

東京時間もドル/円は朝方から111円前半で安定的に推移したこともあり、日経平均は続伸スタート。朝方から主力の輸出関連株が堅調に推移したほか、半導体関連や電子部品関連もしっかりした。買い一巡後は利益確定の売りに押され上げ幅を縮小した。さらにランチタイム中にはクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で起きた新型コロナウイルスによる肺炎の集団感染で死者が2人出たと伝わり、日経平均先物に売りが出て、現物指数は押し下げられた。前場で一時400円超高となった日経平均は25円高まで上げ幅を縮小、その後は2万3400円台後半で一進一退となった。

市場では「国内での死亡者に加え、米疾病対策センター(CDC)が日本への旅行者に渡航注意情報を出すなど、日本経済への影響がさらに懸念されている。日本株に積極的なバリュエーションを付けづらくなってきた」(みずほ証券・投資情報部部長の倉持靖彦氏)との声が出ていた。

TOPIXは続伸。東証33業種中20業種が値上がり。値上がり率上位には鉱業、輸送用機器、パルプ・紙、その他金融業などが入った。小売業、鉄鋼、陸運業などは値下がりした。

個別では円安を好感してトヨタ自動車<7203.T>、ホンダ<7267.T>、ソニー<6758.T>、パナソニック<6752.T>、ファナック<6954.T>など主力の輸出関連株がしっかり。第3・四半期決算を発表した際に明らかにした主要企業のドル/円の為替前提をみると、業績見通しの上方修正を発表したトヨタ自動車<7203.T>が107円から108円に修正、ソニー<6758.T>の1─3月が109円前後、ファナック<6954.T>が100円。トヨタは円安効果も上方修正の要因のひとつとして挙げていた。

東証1部の騰落数は、値上がり744銘柄に対し、値下がりが1298銘柄、変わらずが118銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      23479.15+78.45

寄り付き    23666.58

安値/高値   23,426.42─23,806.56

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1674.48 +2.62

寄り付き     1686.25

安値/高値    1,672.38─1,692.55

 

東証出来高(万株) 117403

東証売買代金(億円) 21810.11

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