1月20日の早朝、北京市は新型コロナウイルスの感染が確認された患者に関する発表を行った。そしてほとんど同時刻、広東省衛生健康委員会は次のように通知している。
「1月19日、国家衛生健康委員会感染症指導者組織に所属する専門家チームにより、『新型コロナウイルス感染による肺炎に対する診療計画(試行第二版)』の内容がまとめられ、当該患者に対する評議を行った。その結果、専門家組織は全員一致で(外地からの)輸入型の新型コロナウイルス感染による肺炎の病例と確定した」
同様に上海衛生健康委員会も1月20日未明に通知を発表し、国家衛生健康委員会が上海で初めて輸入型の感染患者を確認したと伝えていたのだ。
「医学的に確定されていなかった」
これに対して、北京市衛生健康委員会は「受け入れをした後も、当時は医学的にまだ確定されていなかった」と、感染症の確定に必要ないくつかのプロセスが報告プロセスに及ぼす影響を強調する。「患者の症状や肺の検査等の初歩的な情報を確認した後、まずは組織の専門家が診察を行います。続いて中国疾病予防管理センターの専門家により再検査が行われ、ようやく感染が確定されます。その後、『伝染病防治法』にしたがって世間に公表されるのです」
北京市衛生健康委員会の関係者は、「対外的には感染症の管理規定に従って、法的なプロセスを踏まなければならない。一方、対内的には早急な対応を行い、発熱患者を注視しながら必要な措置を行っている」と話す。
地壇医院の公式ウィーチャットの投稿には早期の予防準備作業についての記録がされていた。投稿では「1月12日、地壇医院はICU及び感染二科にて引き続き数名の新型コロナウイルス肺炎患者を受け入れた」、「1月14日午後、地壇医院全体の中堅幹部は各位の業務報告を聞いた後、全員が当該医院の医院長・李昂の戻りを待ち、市の衛生健康委員会および各級指導者による新型コロナウイルスについての予防措置についての報告を聞いた」としている。
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