JR東、新幹線「eチケット」で使い勝手よくなるか

モバイルSuica特急券に代わり3月スタート

一方でデメリットもある。新幹線の駅同士のみのチケットであるため、「東京都区内」「仙台市内」などといった「特定都区市内制度」は適用されない。

例えば西荻窪や金町など、都心からやや離れた「東京都区内」の駅から東京駅に行って新幹線に乗り、仙台で在来線に乗り継いで「仙台市内」の駅で降りるという場合、紙の切符よりもやや高くつく。

また、新幹線と在来線の乗継割引も適用されない。例えば東京から新潟へ行き、特急「いなほ」に乗り換えて酒田まで向かうといったケースでは、紙の切符なら「いなほ」の特急料金が半額になるが、eチケットだと別々に購入することになるため、運賃を通しで計算できず特急料金も割り引かれない。とはいえ、全体的には便利なサービスだといえるだろう。

モバイルSuica特急券は終了

同サービスの開始とともに、これまでの「モバイルSuica特急券」はサービスを終了する。

モバイルSuica特急券は、利用する際のハードルがやや高かった。「モバイルSuica」のサービス自体、FeliCa搭載の携帯電話・スマートフォンでなければ使用できず、JRのビューカード以外で登録した場合は年会費も必要だったためだ。

一方、JR東海・JR西日本は、会員制の新幹線予約サービス「エクスプレス予約」で、専用のICカードで乗車できるチケットレスサービス「EX-IC」を2008年に導入。これは年会費が必要で、決済に使えるクレジットカードも限定されていたが、2017年9月末から開始した「スマートEX」は年会費不要で多くのクレジットカードに対応し、Suicaなどの交通系ICカードでチケットレス乗車ができるようになった。

JR東日本も、在来線特急ではモバイルSuicaでなくても使えるチケットレスサービスを2010年から導入していた。「えきねっとチケットレスサービス」だ。これは、えきねっとで指定券を予約すれば、紙の切符に引き替えることなくそのまま利用できるというシステムである。「成田エクスプレス」に始まり、現在は常磐線の特急「ひたち」「ときわ」や、中央線の特急「あずさ」「かいじ」などに広がっている。

次ページ「えきねっとアプリ」が新幹線対応へ
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