1億円超の「ハイパーカー」が増えている理由 トヨタも参入する超高性能車のニーズとは
多くのハイパーカーは、超高性能車を専門とするメーカーが手掛けることが多いが、量産車メーカーが手掛ける場合もある。
その代表格がドイツのメルセデス・ベンツが開発している「メルセデスAMG プロジェクトONE」だ。
モータースポーツの最高峰である「F1」のテクノロジーを最大限に活用して公道走行も可能にしたクルマである。
エンジンもF1と同じ形式で、排気量1.5Lの4気筒ターボながら超高回転型としてパワーを稼ぎ、電気モーターと組み合わせてトータルで1000psを発生。最高速度は350km/hと同社は説明する。
開発の遅れにより市販は当初の計画より遅れているようだが、3億円を超えるといわれる価格にもかかわらず、生産予定台数の275台はすでにオーナーが決まっているという。
主要パーツは「TS050 HYBRID」と同じ
イタリアのスーパーカーメーカーであるパガーニの「ウアイラ」やイギリスのアストンマーティンの「ヴァルキリー」、さらには日本のアスパークが開発している「OWL」など、世界中に多くのハイパーカーが存在し、その数は着実に増えている。そこへ、トヨタも“参戦”しようというのだ。
トヨタが開発しているの「GRスーパースポーツ」に関して、公開されている情報は多くない。
しかし、2018年1月のコンセプトモデルのお披露目時には、2400ccのV型6気筒ツインターボに電気モーターを組み合わせ、トータルで1000psであることが明らかにされ、同時に「レーシングマシン『TS050 HYBRID』とほぼ同じ主要パーツで構成される」とアナウンスされた。
コンセプトモデルにナンバープレートを装着する場所が確保されていたのも、公道走行を可能にするという強い意気込みと言っていいだろう。
では、なぜトヨタはそんな未知の領域に踏み出そうとしているだろうか。
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