カモノハシを連想させる700系の先頭形状は正式には「エアロストリーム」と呼ぶ。トンネルに突入する際に衝撃音を発生させる「微気圧波」を低減させ、明るく開放感がある客室空間を確保するために「風洞実験やコンピュータシミュレーションを繰り返した」(JR東海)という。この形状は最後尾で「蛇行動」と呼ぶ横揺れを抑えるのにも役立った。
乗り心地の向上に重点
700系を始め、いくつもの新幹線の開発に携わった工業デザイナーの福田哲夫さんは著書の中で「生物のしくみが発想の素となっている人工物は数多い。だが、700系新幹線車両の場合には、逆の発想であった。くさび型と翼型という基礎的な二つの形態を組み合わせたカタチは、当初から“音を減らす”という命題を考え抜いた結果である」(『新幹線をデザインする仕事』SBクリエイティブ)と振り返る。
ユニークな先頭形状に加え、車体の揺れを感知して抑制する「セミアクティブ制振制御システム」や、隣り合った車体を連結して左右・前後の動きを安定させる「車体間ダンパ」など、先進的な技術の採用で乗り心地の改善に工夫が凝らされた。車内空間も、空調の吹き出し口を荷物棚の下に設けることで天井を高くするなど、快適性を向上させた。
JR東海・700系新幹線
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特別装飾を施す前の700系
=2020年2月(記者撮影)
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特別装飾を施す作業
(記者撮影)
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特別装飾を施す作業
(記者撮影)
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特別装飾を施す作業
(記者撮影)
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特別装飾を施す作業
(記者撮影)
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特別装飾を施す作業
(記者撮影)
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特別装飾を施す作業
(記者撮影)
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特別装飾が完成
(記者撮影)
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振動や騒音を抑える形状の700系の先頭部
(記者撮影)
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斜め横から見た先頭部
(記者撮影)
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独特な形状の先頭部側面
(記者撮影)
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先頭部の台車のカバー
(記者撮影)
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側面のラインは700系から、上が太い帯になった
(記者撮影)
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700系の側面
(記者撮影)
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真横から見た運転台部分
(記者撮影)
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特別装飾を施す作業
(記者撮影)
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側面に施した特別装飾
(記者撮影)
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側面に施した特別装飾
(記者撮影)
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700系のエンブレム
(記者撮影)
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連結部分にはN700系のような全周幌がない
(記者撮影)
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現在主流のN700系より窓が大きかった
(記者撮影)
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幕式の行先表示器も700系引退とともに見納めだ
(記者撮影)
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普通席の車内
(記者撮影)
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普通席の車内
(記者撮影)
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荷棚の下に空調の吹き出し口を付けた
(記者撮影)
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窓のカーテン
(記者撮影)
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普通車のうち15・16号車でたばこが吸えた
(記者撮影)
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喫煙車の車内
(記者撮影)
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喫煙車の車内
(記者撮影)
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喫煙車の荷棚には空気清浄機
(記者撮影)
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座席でたばこが吸える最後の新幹線車両だった
(記者撮影)
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デッキにある灰皿
(記者撮影)
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