新型肺炎、中国「鉄道の現場」はどうなっている? 払戻しきっぷ9000万枚で武漢出入り回避へ
1月25日以降、湖北省各地に封鎖が広がった。
封鎖は各地方政府の命令で実施され、国鉄はそれに基づいて予告して駅の乗降取り扱いを中止するという形をとった。現在、駅の乗降扱いの停止は湖北省全域に広がっている。湖北省を経由する列車の湖北省内の停車駅は運転中止とされ、時刻表からも消されている。ただし、湖北省に支援に入る医療関係者などは鉄道を利用して移動しており、運転停車中に特別に下車している。
列車本数が削減、運休も
湖北省始発終着となる長距離列車は、運休となるか、運行区間を湖北省外に短縮して対応している。また、全般的に列車本数が削減されている。例えば、湖北省を南北に貫通する高速鉄道である京広高速線の湖北省を挟む区間(鄭州ー長沙間)についてみると、日本で発行されている『中国鉄道時刻表』冬号では定期列車は片道51本あるが、2月9日現在でこのうち40%にあたる21本が運休している。
列車の削減は、国民の移動を抑制することと、実際に旅客数が著しく減少しており、営業上も減便せざるをえないこととが背景にあると考えられる。
春節前後は国鉄の利用のピークであり、例年では、1日約1000万人の利用を見込んでいる。しかし、今年は春節11日後の2月5日の旅客輸送量が前年同期比89.4%減の119万人に落ち込むなど、鉄道利用者が平時の10分の1にまで減少している。
中国は近隣諸国と国際列車を運転しているが、国際列車は相次いで運休している。平壌行きは1月30日から、カザフスタン・アルマトイ行きが2月1日から、ベトナム・ハノイ行きは2月4日から、モスクワ行きは2月5日からそれぞれ運休したほか、モンゴル・ウランバートル行きは2月1日から非モンゴル国籍者へのきっぷ発売を中止している。
中国では国鉄とは別に地方政府により都市内鉄道が整備されており、現在、中国大陸には40の都市に都市鉄道(主に地下鉄)が存在している。
2月7日現在の情報として、中国都市鉄道協会がまとめたところによると、中国大陸のうち、武漢・珠海・徐州・フフホト・淮安・温州・ウルムチ・寧波の8都市が都市鉄道を全線運休しており、このほかに12の都市が特定の駅や路線を休止、28都市が運転計画の変更を行っている(重複有り)。通常どおりの運転を維持しているのは大連・済南・東莞の3都市しかない。
都市鉄道の運休は、人が密集した電車内は病気が伝染しやすいことへの対策と、都市内での出勤や私用外出の抑制措置の一環として行われている。
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