なぜ日本のインテリは語学オンチなのか?
元イェール大助教授が伝授!最強の英語勉強法(1)
――「大人になると、言語習得が難しくなる」ということも言われていますよね。
それについてはあまり気にする必要はありません。
もちろん音声に対する感度などについて言えば、子どもにアドバンテージがあるのは確かですが、文法の理解や背景知識の奥行きという点では、大人が圧倒的に有利です。
正しい方法で学習するなら、大人のほうがはるかに効率よく英語を身に付けられると思いますよ。
除菌ティッシュと手鏡で「本物の発音」を学ぶ
――J Prep斉藤塾では、具体的にどんな指導をされていますか?
留学経験や帰国子女としてのバックグラウンドがなくても、アイビーリーグに合格できる水準に到達することを掲げていますが、最終目的は「大学入試の先」を見据えた英語力と教養を養成することです。
だいたい1クラス15人くらい。学年別ではなく7つのレベル別で指導をしています。
中学3年生までにすべての文法事項を学び終え、高校生からは「英語を学ぶ」ことから「英語で学ぶ」ことにシフトしていきます。英語で国際政治論の講義をしたり、プログラミングを学んだり、といったことですね。
もうひとつの特徴は、徹底して「発音重視」であることです。そのために、3つの秘密道具を用意していまして……。それがこちらです。
――これは、除菌ティッシュと手鏡と…あとは…デンタル模型ですか?
そうです。たとえば「catを発音するときは指2本分、タテに口を開けて『エ』と言いなさい」というふうに指導します。実際に口の中に指を入れさせますから、生徒たちが風邪を引くかもしれない。冬場なんかはとくにまず除菌ティッシュで手を拭いてもらうようにしています(笑)。
さらに、実際に自分の口の形を確認できるように手鏡を渡しています。デンタル模型は舌の位置を指示するため。「舌はこの位置」「ここからこう動く」というふうにデモンストレーションするわけです。舌に模して「赤い靴下」を手にはめると、生徒からは「わかりやすい」と好評でしたね(笑)。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら