なぜ日本のインテリは語学オンチなのか?

元イェール大助教授が伝授!最強の英語勉強法(1)

すでに「英語習得の最短ルート」は解明されている

――だからこそ日本の英語教育を変えなければならないと?

そのとおりです。日本人だけがここまでおしなべて英語ができないということは、明らかに個人の能力差や学習環境「以前」のところに問題がある証拠です。私がやろうとしているのは、そこを変えることです。

そこでヒントになったのが、「イェール大学の語学の授業」でした。 標準的な応用言語学の世界では、「何が語学習得の最短ルートなのか」ということについては、ある程度もう結論は出ているのです。イェールの語学授業はそれに沿ったカリキュラムになっているから、たとえば1年学ぶだけでも、かなりのレベルに達することができます。

――斉藤先生は「日本人が英語を苦手としている理由」として、具体的にどんなことをお考えなのでしょうか?

原因は「学校の英語教育」、これに尽きますね。

「だったらどうするか?」と考えたときに、政治家になって文教行政を変えるというやり方もないわけではないですが、英語塾を開いてマーケットから成功事例をつくってしまったほうが、手っ取り早いなと。

――なぜ中高生向けの塾という形にされたのでしょうか? たとえば、ビジネスパーソン向けの英語指導なども、可能性はありそうですが。

社会人向けの英語教材の市場はある程度成熟していて、やり直し教材の選択肢も豊富です。一方、ゼロから英語を学ぶ中学生向けの教材や教室を見ると、非常に貧弱です。長文読解のテキストを見ても、100年前の文章をそのまま切り貼りしたようなものが独り歩きしている。文法も現代英語と言うよりは「受験業界語」でしかない例文が頻出するような状況です。

ですので、中高生に教えたほうが「日本人の英語の学び方全体」を変えるうえでは、インパクトが大きくなると思いました。

すでに社会人になっている方ではなく、これから世界で活躍していくことになる中学生・高校生の英語力を高めたほうが、将来的に社会に与えられる影響は大きくなります。それに彼らにはまだ変なクセがついていない分、学習効率もいい。社会人になってからやり直す必要もなくなる。

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