身近でもできる「新型肺炎」に感染しない予防策 初期症状は風邪と区別をつけるのが難しい
中国湖北省の武漢市を中心に感染が拡大している新型コロナウイルスによる新型肺炎。
昨年12月8日に武漢市で原因不明の肺炎患者が最初に報告されたこと、さらに感染者が市内の華南海鮮市場の出店者であることなどを報じられたのが昨年12月31日、流行の起源と考えられている華南海鮮市場が正式に封鎖されたのは今年の1月1日でした。
1月23日には、人口約1100万人の都市である武漢市からほかの都市に向かう地下鉄やバス、川を渡る客船などの公共交通機関の運行を一時停止し、武漢市は事実上封鎖されました。24日には1000床の臨時病院の建設が始まり、2月初旬からは感染者の受け入れも始めています。
スイス・ジュネーブに本部があるWHO(世界保健機関)は1月30日(現地時間)に新型肺炎について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言。その後、2月4日に同機関で感染症対策を管轄するチームのトップ、シルビ・ブリアン氏は記者会見上で「現状は、世界的な大流行を意味する『パンデミック』にはあたらない」との見解も示しています。
感染対策を徹底した医療従事者も感染・死亡した
日に日にコロナウイルスによる新型肺炎の感染は中国以外の国と地域でも拡大の一途。また医療従事者たちも感染し、対応にあたっていた62歳の医師が死亡した点にも注目すべきです。感染対策を徹底している医療従事者の感染や死亡は、事態の深刻さを物語っていると言えます。
中国の国家衛生健康委員会は2月5日時点で、2万8000人以上が感染し、約560人が死亡したと報告。日本でも感染者が増加しつつあります。