BMWの最高峰SUV「X7」は日本の道でも快適か

圧倒的に余裕のある動力性能とゆったりした室内

X7の持ち味は、ひとつは先に触れたように、大人数を載せられる大型サイズのボディにあるが、同時に、ハンドリングがよくて、ドライブが楽しめるところだ。今の7シリーズにも共通する縦に長くなって巨大化したキドニーグリルを備えるフロントマスクの迫力はダテではない。

全長5165ミリ、全幅2000ミリ、全高1835ミリ(写真:LEON編集部)

加速はとどまるところを知らないというぐらいだ。踏めば踏むほど、速度がぐんぐんと上がっていく。足まわりはしゃきっとしていて、ステアリングもまるでセダンだ。

しっかりした操舵感覚に、切り込んだときの反応に優れる車体は、”エアサスでなんとか仕上げています”というものではなく、実にナチュラル。スポーティーさを看板にするBMWへの期待を裏切らない出来映えだ。

実はエアサスペンションで、前後左右の足の動きをしっかりコントロールしているのだが、その設定がうまい。車体の動きと、操舵と、加減速といったすべてをきれいに統合して制御している。

速度を抑えめにして、いわゆる”流す”ような速度で高速を走るのも、これはこれでとてもいい。先に触れたとおりで、適度に鋭敏なステアリングのおかげで、クルマと自分の一体感がある。それゆえ運転に飽きない。

ゆったり快適な室内空間

室内の仕上げは、ぜいたくだ。試乗したクルマのレザー部分は、アイボリーホワイトとミッドライトブルーという2色の組み合わせで、気分が浮き立つような明るい雰囲気が作られていた。

TFT液晶モニターを2つ備えたダッシュボード(写真:LEON編集部)

2列めに、シートごとにアームレストを設けたキャプテンシートが備わっており、これも居心地のよさに大いに貢献している。オプション装備だがこれはぜひ選びたいと思った。

アメリカでは子どもたちのサッカーチームを連れて走る”サッカーマム”が大きなお得意さんのようだが、一方で、移動用オフィスとしてもよさそうだ。

まるで7シリーズのようなフル装備で居心地のいい2列め(写真:LEON編集部)

またアメリカの話だけれど、彼の地では後席がスライドドアというのが敬遠される。スライドドアは荷物車のもの、という抜きがたい観念が市場にあるからだ。その点でも、X7は市場性を確保しているのだろう。

機能的な部分はBMW製品に親しんでいる人なら1秒で慣れる、おなじみの設計だ。

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