令和時代を生きる20代女性が発した切ない言葉 女でも稼げる仕事がしたい、の大きな意味

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――酒向さんは普段、経営者として採用の現場に立つこともありますよね? 給与交渉についてはどんな印象を持っていますか?

酒向:年収交渉をする女性はかなり少ない印象ですね。

採用する側は希望をはっきり伝えてもらったほうが助かる(写真:Woman type)

「雇っていただけるのであれば、いくらでも」っていう方がいたり、「逆に、いくらくらいいただけるんでしょうか?」と聞かれることも。

一方で男性は、「いくらくらい欲しい」ってはっきり言ってくれる人が多いです。

採用する側としては、希望ははっきり伝えてもらった方が助かります。希望を聞いた上で「あなたのポジションだと大体これくらいですが、期待値としてこれくらい上乗せできます」みたいな具体的な話ができますから。

治部:「いくらでもいい」って言われると、もしかして仕事できないのかなってちょっと不安になったりもしますね。自分のスキルや能力に自信がないように見えてしまって。

酒向:はい。でも、採用面接でお金の話にまでたどり着いたっていうことは、基本的には「ぜひあなたと一緒に働きたい」と企業側が思っている証だと思います。まるっきり「ナシ」だったら、給与交渉のフェーズには入りませんから。

必要最低限の額は伝えておく

――自信を持って交渉してほしいということですね。そうすれば、給与も上がる場合があると。

酒向:はい。ただ、交渉すれば必ず希望が通るかというのは別の話ですけどね。

大企業からベンチャーに転職してくる人だと給料は下がることが多いですし、未経験の業界や職種にチャレンジするときも多くの場合は年収ダウンすることはあると思います。

ただ、それでも自分が最低限いくら必要だと考えているのかは伝えておくべきです。

治部:お金のことを話すのは何だか下品って思っている女性も多いのでは? 

あと、稼ぐことに対する引目もあるのかも。お金のために何かするっていうのが、ちょっと腹黒い感じがしちゃうというか。

酒向:私も、自分が入社した時にもっとちゃんと給与交渉をしておけばよかったな(笑)

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