おっさんと住む元アイドルの揺れ動く「結婚観」

能町みね子×大木亜希子、「結婚」を語り合う

大木:80点。

能町:すごい! 本当に安定しているんですね。

大木:仕事を頑張れたからですね。2冊の本を出版できたのは、全部ササポンというシェルターに守られていたからこそ実力を発揮できたと思っています。駆け込んだら出世できるご利益のある神社のようなものです(笑)。

でもササポンにはいっさい恋愛感情がないので、この満たされない性の部分はどうしようかとも思ってしまいますけどね(笑)。

能町:わかります。何もないのも、残念ですよね。

大木:人生の安定を考えることはありますか? 

能町:私は人生を安定させたくないです。だから今、安定していることが例外です。

大学卒業後に会社勤めをしてたんですけど、合わなくてすぐに辞め、一時期無職になりました。そのときは風呂ナシで家賃が月4万円のところに住んでいましたが、まったく不安はありませんでした。むしろこれから先に何が起こるんだろうとワクワクしていて、不安定だからこそいい、と思いながら30代後半まできちゃいました。20代30代は、どうとでもなると思っていました。

先輩として、なんのアドバイスにもならないかもしれませんが、まだ不安定でも大丈夫ですよ。どうにでもなりますよ。その不安を考えないほうが楽です。

大木:なるほど! 楽になりました!

能町:むしろそれを楽しんだほうが、仕事面では面白いと思います。

理想は消えているのに悩みは膨らんできて…

大木:ハイスペ男子という理想は消えているのに、どんどん悩みが膨らんできて、一難去ったらまた一難……というのがつらくて苦しくて。

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能町:意外とどうにかなりますよ。病気とか事故とか、もっと予想だにしないことも起きますけど、それでも意外とどうにかなります。

とくに仕事面では自分を低く見積もらないほうがいいと思うんですよ。フリーランスだと舐められることもあるので、断るときは断る勇気を持って、自分をなるべく高めに見積もるくらいでいたほうがいいと思います。

大木:仕事のスタンスについて、すごく悩んでいて今日池袋の占い師にみてもらいましたが、同じこと言われてきました(笑)。今日は私の人生相談会みたいになってしまいましたね(笑)。

もう30歳だから、服もコンサバから大人モードに切り替えて、自分らしくありたいと思っています。

能町:私も30歳になったときは歳をとったと思ってたんですが、40代になってみると30代は全然若いなあと思うし、もちろん50代からしてみたら40代も若いわけですよね。

で、40歳の私から見ると、30歳くらいまでは全然安定してなくてもいいと思います(笑)。

大木:とても勇気をもらいました!

(撮影:風間 仁一郎)
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