駅改札「強行突破」、キセルより罪が軽い不条理

自動改札機が増えた今、罰則は適正なのか

自動改札機がすっかり普及した今、不正乗車への対応は従来通りでよいのか(写真:ふじよ/PIXTA)

昔から鉄道では不正乗車が絶えない。自動改札機が普及し、人の目ではなく機械が入場記録と出場記録を精査するようになって、駅係員の鍛え上げられた目とそれをすり抜けようとする者とのバトルもなくなり、最近ではより不正乗車をしにくくなったかと思っていた。

しかし、昨年12月、またしても不正乗車により鉄道営業法違反に問われた者がいたというニュースを見た。

前の客に張り付いて…

今回の不正乗車の方法は以下のとおりである。

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JR西日本関西本線(大和路線)の郡山駅を入場券で入場し、北新地駅まで乗車。北新地駅で下車するときに直前の客の真後ろに張り付いて自動改札機を通過することで運賃の支払いを免れたという、力業の不正乗車である。一部マスコミはこの不正乗車を「キセル」乗車などと言っている。

今回は、列車に乗れない入場券で乗車駅に入場し、下車駅はそもそも下車駅に係る乗車券も持たずに改札機を突破している。キセルどころではない。まったくの無札乗車である。

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