会社人生にNO!米国、専業主婦ブームの真相 共働き大国の、驚くべき実態

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私たち世代にとって最も重要なのは、フレキシビリティ。つまり、スケジュールを自分で組み立てられ、好きなときに休暇に行ける働き方です。また、人生に対する充実感、幸福感を重視する人が多い。もちろん、その幸せとは、アメリカンドリームを成し遂げることではありません。

むしろ、アメリカンドリームなんてよくよく考えてみれば、余計なものをたんまりため込んで、環境を壊しているだけじゃないかと考える。長時間労働や手軽なだけで味気ない食事に嫌気がさして、みんな原点に戻りたがっているのです。

食べ物……それが大問題!

――価値観の変化に加え、環境への配慮、食の安全性確保もまた、主婦回帰の要因になっているそうですね。

ええ。2000年代に、牛肉が回収され、子どもが飲むジュースからヒ素が検出されるなど危険な食品が問題となり、それが本などで多く取り上げられた影響は大きい。

ヒヤヒヤしながら食事するなんて絶対にイヤ、産地や何やらをいちいちチェックするならば、自分で作ったほうが手っ取り早いと考える女性が増えたのは、当然の成り行きです。

取材した人の中には、「大勢の人が他人に食べ物を作ってもらうために、強烈に仕事をしておカネを稼いでいるんだ。そんな生活はおかしいって、ほんとうはみんな気づいているんじゃないかな」と言う人さえいました。

そんな理由から、彼女たちは、田舎か郊外に住み、自ら有機野菜の畑を耕し、裏庭で鶏を育てています。合成洗剤は使わず、布オムツを使い、母乳で育て、車をやめて自転車に乗り、編み物や裁縫・刺繍をするライフスタイルを実現しているのです。

(撮影:梅谷秀司)

※このインタビューの後編は、3月12日(水)に掲載します
 

佐藤 留美 ライター
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