ゲームはこれからも、最強のエンタメか?

ゲーム産業の今後(その3)

両立マーケットは僕が切り開く

青柳:僕は、ここについては小林さんとは意見が違います。

アメリカでは、例えばアクティビジョンが、サンフランシスコにモバイル、タブレット向けのスタジオを作っているという話があります。最近だと注目しているのはRumble Entertainmentというゲーム会社。この会社は、2014年のゲームは、PCのオンラインでもモバイルデバイスでもあらゆる環境で使えるようにする計画です。

彼らのバックグラウンドを見てみると、コンシューマーゲームと無料のオンラインゲームの両方をやってきた人たちが、最近出てきています。EA(エレクトリックアーツ)から始まり、フェイスブックのゲームをやって、モバイルに移ってきた人たちは、3年前、5年前のゲーム業界にはいませんでした。変な話、グリーを辞めてセガで働いている人間とか、逆にカプコンを退職して今、僕のチームで働いている人間も増えてきています。

そういう人たちが増えてくると、たぶん、モバイルでもコンソールでも受けるゲームができるようになると思うんです。マーケットも大きいし、両方できたら面白いので、そこは僕が切り開こうと思っています。そこは、ある程度体力、資本力がある会社ができる面白いところなので。そのためにはもっと頑張らないといけないので、今がピークにならないように頑張っています。

あとは、うちのグループのポケラボも、何度かセガと一緒に協力をさせてもらって、1つヒットタイトルを出せました。ジョイントベンチャーや協業はなかなかうまくいきにくいものですが、最初の1発目を当てるところまでは、そういう取り組みを増やしていくのも面白いと思っています。

里見:結局、ユーザーが重なっているか重なっていないか、ということですが、重なっている部分もあるし、重なっていな部分も大きいのかなと。

個人的には、モンスターハンターショックをどうしようかと思っていましたが、330万人のゲーマーが一気に3DSに行ってしまうので、うちのDAU(一日のアクティブユーザー数)は落ちるだろうなと思いきや、あまり影響はなかったですね。ということは330万人のDAUを抱えるゲームが、いきなり翌日から出てきても、スマホのゲームはあまり影響を受けないんだな、と。それが個人的には面白いと思っていました。

以前、小林さんが言っていましたが、「コンソール対ソーシャルゲーム」とメディアが書きたがっていましたが、ソーシャルゲームは、「30分くれ」「1時間くれ」というエンターテインメントではないんですね。スキマ、スキマでやっているので、お財布は不況ですが、時間の取り合いは、既存のエンターテインメントとはしていないのがモバイルゲームの強みだと思います。ユーザーは重なっている部分もありますが、重なっていても両方プレイしている人が多いのかなと。

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