2020年の株価予測でチェックすべき5つの指標

景気の波をつくり出す製造業の動向に着目

工作機械をはじめとした製造業の経済指標は、株価の先行きを判断するうえで欠かせない要素だ(写真:Jin/PIXTA)

荒削りの議論であることを承知のうえでいえば、世界の株式相場の予想にあたってはもっぱら製造業の指標に着目するのも1つの手だろう。世界の株価は製造業指標と密接に連動するためだ。製造業のウエイトはアメリカが1割程度、日本、ドイツが2割程度を占めるにすぎず、中国でさえも4割程度だが、景気変動の波を作り出しているのは基本的に製造業である。そうした観点から、今回は株式市場と関係の深い5つ製造業データを見ていく。

驚くほど株価と連動するグローバル製造業PMI

百聞は一見にしかず、ということでグローバル製造業PMIと世界株式(MSCIワールド)および日経平均のグラフを重ねると、その密接な連動性が確認できる。マクロの経済指標と株価の関係は、リーマンショック前後で断層が生じたり、何らかの構造変化によって連動性が失われているものが少なくないが、グローバル製造業PMIと株価の関係は驚くほど安定している。

2012年以降のデータに基づくと、世界株との決定係数は約0.55(相関係数は約0.74)と十分な説明力がある。日経平均との関係は2013~14年の大幅な円安、2015~16年はその反動によって乖離が生じる局面があったが、その間も方向感は大きく崩れておらず、現在も連動性が保たれている。グローバル製造業PMIは企業に対して前月との比較で業況を問う調査であるから、そこで導き出された数値が結果的に株式市場で形成される景況感と一致するということだろう。

ちなみにグローバル製造業および各国の製造業PMIの発表を受けて、その日の株式市場が大幅な変動を示すことは滅多にない。

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