高速道路の魅力に触れる「どぼくカフェ」の中身

12月中旬に開かれたイベントに参加した

タンカーにぶつけられて損傷した関空連絡橋の一部(筆者撮影)

高速道路は土木構造物の塊といってよいが、土木の研究者が集まる土木学会の関西支部とNEXCO西日本関西支社との共催によるユニークな催しが12月14日に開催された。名付けて「どぼくカフェ」。場所は名神高速道路茨木インターチェンジの敷地内にあるNEXCO西日本茨木技術研修センター(通称I-TR アイトレ)である。

どぼくカフェは、土木をテーマに専門家や愛好者のトークを聞く楽しい勉強会で、関西支部では年に4~5回のペースで開かれている(別に関東支部でも開催されている)が、今回は初めてアイトレで開かれることになった。

あの関西空港連絡橋の橋脚を見学

アイトレは、NEXCO西日本の社員や関連企業など高速道路関係者の研修を行う施設で、一般には公開されていない。この日は、高速道路の愛好者など一般の参加者100人ほどが、アイトレの職員の案内で、普段見ることができない施設内を見学、私もそのツアーに参加した。

今回の最大の見どころは、2018年9月、台風21号の強風で関西空港連絡橋の橋脚にタンカーが激突、しばらく空港へのアクセスが途絶えたという事故があり、その橋脚の一部の展示を間近で見られたことである。

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担当者の解説によれば、映像だけ見ると、船がぶつかってそのまま身動きできないようになったように見えるが、損傷個所の状態を見ると、何度も何度も繰り返しぶつかっていることがわかるという。また、2019年6月に開催される大阪サミットを控えて、全社を挙げて復旧に邁進した事情なども併せて説明され、非常に興味深い見学となった。

そのほか、何種類かのトレーニング用のコンクリートの柱で、保全・補修の担当者が金づちでコンクリートをたたく音によって、健全な状態か、それとも補修や取り換えが必要な状態かを耳で判断する実習の紹介など、高速道路の安全を陰で支える人たちの研修の状況が垣間見える、意義深い見学であった。

次ページ興味深いアイトレの「アーカイブ資料室」
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