何よりも大切な「志」
『志を育てる』の中では、概念を言葉にしにくいことに加え、それを聞いたときにイメージすることが人によって異なるため、まずは、「志」を次のように定義しました。
「一定の期間、人生をかけてコミットできるようなこと(目標)」
これでもまだ抽象度が高いので、ポイントになる言葉を少し解説しておきます。
● 一定の期間:1日、1カ月くらいをかけてやろうとしているものでは「志」というにはあまりにも小さく、単なる行動目標となってしまいます。期間のイメージとして2~5年程度は必要と定義しました。
● 人生をかけてコミット:その人が何かに取り組む際に活用可能な「時間」や「意識」のかなり多くの割合を、自らの意志に基づいて、自主的に割いて取り組んでいること。
一般的に、「高尚なもの」「他人のために動くこと」が志のように思われているため、この定義は一見すると、多くの方が想定する「志」のイメージからは遠いものかもしれません。一定期間、人生をかけてコミットする目標を「小志」、一生涯を通じて達成しようとするものを「大志」と分け、大志の実現は、あくまで無数の小志が積み重なっていきながら成されると考えれば、ご納得いただけると思います。
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