凱旋門賞組はファン投票3位のキセキ(牡5、栗東・角居勝彦厩舎)とファン投票6位のフィエールマン(牡4、美浦・手塚貴久厩舎)の2頭が参戦する。キセキは凱旋門賞で伸びを欠き7着、フィエールマンは凱旋門賞で失速し12着。ともに帰国初戦でどこまで立ち直っているか。
キセキは2017年、フィエールマンは2018年の菊花賞馬で、今年のワールドプレミアを含めて菊花賞馬が3頭そろうのは2002年以来17年ぶり3回目。キセキは名手ライアン・ムーア騎手が騎乗。フィエールマンは有馬記念最多4勝で連覇を狙う池添謙一騎手が初コンビを組む。
ファン投票9位のレイデオロ(牡5、美浦・藤沢和雄厩舎)は昨年の2着馬。今季未勝利と不振だが、一昨年のダービー馬がラストランで劇的な復活劇を見せるか。
今回がラストランの馬も多い。前述のリスグラシュー、レイデオロのほか、今年の大阪杯勝ち馬で一昨年の皐月賞を制したファン投票12位アルアイン(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)、一昨年のジャパンC勝ち馬のファン投票13位シュヴァルグラン(牡7、栗東・友道康夫厩舎)、一昨年のNHKマイルC勝ち馬のファン投票18位アエロリット(牝5、美浦・菊沢隆徳厩舎)、エリザベス女王杯3年連続2着のファン投票24位クロコスミア(牝6、栗東・西浦勝一厩舎)も今回が引退レースとなる。
ファン投票23位エタリオウ(牡4、栗東・友道康夫厩舎)は「最強の1勝馬」。ファン投票47位スティッフェリオ(牡5、栗東・音無秀孝厩舎)は過去10年で4勝と相性のいいステイゴールド産駒だ。ファン投票55位スカーレットカラー(牝4、栗東・高橋亮厩舎)は父ヴィクトワールピサに続く史上4組目の有馬記念父子制覇がかかる。
今年は日本競馬のグローバル化を象徴する年に
令和元年は、史上最多の日本調教馬の海外GⅠ年間8勝、史上初めて外国馬参戦なしのジャパンC、18年ぶりの香港国際競走GⅠでの日本馬3勝など日本競馬のグローバル化を象徴するさまざまな出来事があった。ディープインパクト、キングカメハメハの2頭の大種牡馬が世を去った。それでも令和初の有馬記念には役者がそろう。年末の大一番に夢をかけるファンは多い。
競馬ファンも、有馬記念だけは馬券を買うという人にとっても、今年は目移りするような豪華なメンバーがそろっている。過去最高だった1996年には875億円の売り上げを誇った有馬記念は近年410億円から450億円の売り上げで推移している。昨年は436億円だった。
今年は久しぶりに500億円の大台も見えるのではないか。日本一の売り上げを誇るグランプリGⅠへ興味は尽きない。今年はどんなドラマが待っているのか。今から胸が躍る。
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