米主要株価指数が高値更新、米中協議報道好感 S&P500とナスダックは終値ベースでも最高値
[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米国株式市場は続伸し、主要株価指数が最高値を更新。米中が通商協議で原則合意に達したと伝わった。この日はトランプ米大統領が中国との通商合意に「極めて近い」とツイッターに投稿したことを受けて朝方に株価が上昇。その後、米中が通商協議で「第1段階」の原則合意に達したとする関係筋の情報が伝わった。
チェリー・レーン・インベストメンツのパートナー、リック・メクラー氏は「合意に至ったとすれば、ここまで長く痛みを伴うプロセスだった」とし、「市場関係者は合意を待ち望んでいた。相場にとって最後の短期的な障害かもしれない」と語った。
主要3指数がそろって日中最高値を更新し、S&P500とナスダックは終値ベースの最高値も付けた。
S&P500は、通商協議を巡る投資家心理の改善に加え、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ、予想より良好な企業決算などを背景に年初来26%上昇してきた。
FRBは11日まで開いた今年最後の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定し、当面は金利が現行水準にとどまる可能性が高いことを示唆した。
欧州中央銀行(ECB)も12日の定例理事会で金利据え置きを決定。ラガルド新総裁は景気について比較的前向きな認識を示した。
S&P500の主要セクター別では金融<.SPSY>やエネルギー<.SPNY>の上げが目立った。一方、不動産<.SPLRCR>や公益<.SPLRCU>などディフェンシブセクターは下落した。
個別銘柄ではフェイスブック<FB.O>が2.7%安。同社アプリのポリシーを巡り、米連邦取引委員会(FTC)が裁判所に仮差し止め命令を求めることを検討していると報じられた。
デルタ航空<DAL.N>は2.9%高。2020年の業績見通しを好感した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.89対1の比率で上回った。ナスダックでも1.85対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約80億株。直近20営業日の平均は67億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 28132.05 +220.75 +0.79 27898.34 28224.95 27859.87 <.DJI>
前営業日終値 27911.30
ナスダック総合 8717.32 +63.27 +0.73 8645.36 8745.82 8633.60 <.IXIC>
前営業日終値 8654.05
S&P総合500種 3168.57 +26.94 +0.86 3141.23 3176.28 3138.47 <.SPX>
前営業日終値 3141.63
ダウ輸送株20種 10789.41 +110.52 +1.03 <.DJT>
ダウ公共株15種 849.68 -5.33 -0.62 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1806.87 +47.67 +2.71 <.SOX>
VIX指数13.99 -1.00 -6.67 <.VIX>
S&P一般消費財 963.02 +8.35 +0.88 <.SPLRCD>
S&P素材 380.66 +5.39 +1.44 <.SPLRCM>
S&P工業 688.12 +5.87 +0.86 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 639.10 -0.50 -0.08 <.SPLRCS>
S&P金融 510.03 +10.00 +2.00 <.SPSY>
S&P不動産 231.30 -3.40 -1.45 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 445.40 +8.59 +1.97 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1165.00 +10.20 +0.88 <.SPXHC>
S&P通信サービス 178.85 -0.01 0.00 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1556.93 +16.69 +1.08 <.SPLRCT>
S&P公益事業 316.92 -1.56 -0.49 <.SPLRCU>
NYSE出来高 9.60億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 23730 + 330 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物3月限 円建て 23700 + 300 大阪比 <0#NIY:>
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