VW「8代目ゴルフ」実際に乗ってわかった実力

2020年末以降に日本投入、何が進化したのか

運転席に座って感じるのは、インパネデザインの未来感。ランプ類やエアコンを操作するダイヤルスイッチはなくなり、タッチ式のスイッチのみに。その数も大幅に減った。インフォテインメント系の操作はたいてい8.25インチスクリーンをタッチして行う。

ATセレクターがシフトバイワイヤー(トランスミッションとケーブルでつながっていない)となった。このため、例えばまだ停止せず、わずかに前進している間にレバーをRに入れても不具合を起こすことはなく、きちんと停止後にバックする。

多岐にわたるエンジンラインナップ

ベストセラーカーだけあって、本国でのエンジンラインナップは多岐にわたる。まずガソリンは最高出力90ps、110psの1リッター直3ターボと、同130ps、150psの1.5リッターTSI直4ターボ(気筒休止システム付き)の4種類が設定される。

すべてが新開発の6速MTと組み合わせられる。このうち110ps、130ps、150psのエンジンでは、マイルドハイブリッドのeTSI(48Vシステムとベルト駆動式スタータージェネレーター付き)版も選べる。eTSIの場合は自動的に7速DSGとの組み合わせとなる。eTSIの場合も最高出力や最大トルクの値は変わらない。追ってGTIやRなどのスポーティーバージョン用に2リッター直4ターボエンジンも加わるはずだ。

48Vシステムを採用すると、高電圧化により電源ケーブルを細くしても高い電流を伝送できるようになり、それが馬鹿にならない軽量化につながるほか、減速時の回生能力が上がる。また通常のオルタネーターに代えて発進時の駆動をアシストするベルト駆動の小型モーター(eTSI)が備わるため、アイドリングストップから再始動する際の振動を著しく低減できる。

ディーゼルエンジンは、最高出力が115psと150psの2種類の2リッター直4ターボが設定される。6速MTもしくは7速DSGとの組み合わせ。基本設計は現行型ゴルフの日本仕様のエンジンと同じだが、新たにVWが「ツインドージング」と呼ぶ、直列された2つのSCR触媒の両方にアドブルーを噴射するシステムが付き、排ガスがより一層クリーンになっているという触れ込みだ。当然最新のEU排出ガス基準のユーロ6dをパスしている。ガソリンのGTI同様、スポーティーディーゼルのGTDが後から発売される。

プラグイン・ハイブリッドモデルは最高出力204psと245psの2バージョンが追加される。いずれも1.4リッター直4ターボエンジンと6速DSGの組み合わせ。新型ではバッテリーの総電力量が13kWhと、ゴルフ7GTEに対し50%増しとなり、EV走行距離が延びる。さらに天然ガスとガソリンの両方に対応する1.5リッターTGI直4ターボエンジンも設定される。

この非常に幅広いエンジンラインナップのうち、ドイツで発売と同時に購入できるのは、最高出力が130psと150psの1.5リッターTSI直4ターボ(いずれもMT)、150psの1.5リッターeTSI直4ターボ(DSG)、115ps(MT)と150ps(DSG)2リッターTDI直4ターボの5種類。そして肝心の日本仕様は150psの1.5リッターeTSI直4ターボと150ps2リッターTDI直4ターボ(いずれもDSG)の2種類の予定だ。

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