VW「8代目ゴルフ」実際に乗ってわかった実力 2020年末以降に日本投入、何が進化したのか

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新たな取り組みとして、ACC(アダプティブクルーズコントロール)、ライトアシスト(ハイビームコントロール機能)、Wi-Fiホットスポット機能などの一部装備を購入後でも装着可能になる。ACC用のレーダーをはじめ、これらを作動させるのに必要なハードウェアはあらかじめ備わっており、オンラインで契約すると利用できるようになる仕組み。ただし一部は日本仕様では標準装備されるだろう。

ところでゴルフの幅広いラインナップから、BEV(純電気自動車)のeゴルフがラインナップから落ちた。代わりにBEV専用モデルのID.3が発売されることが決まっている。「代わりに」というより、eゴルフがID.3としてゴルフファミリーから独立するといったほうが正しい。

かつてハイブリッド専用車のトヨタ・プリウスがカローラからベストセラーの座を奪ったように、いつかはID.3がゴルフに取って代わる時代がくるのかもしれない。もちろん、内燃機関を有するクルマが将来すべてEVに切り替わるわけではないように、すべてのゴルフがID.3に取って代わられるわけではないだろうが、市場ごとの電力事情と政策次第で“主流”が切り替わる市場は意外に少なくないのではないだろうか。

お手本と言われてきた存在としての意地

総合的に考えて、新型ゴルフはハッチバックのベンチマークになると思う。けれどもライバルの台頭によって以前ほど図抜けた存在ではなくなった。メルセデス・ベンツA/Bクラス、ミニとBMW1シリーズ、トヨタ・カローラ、マツダ3など、先に出てなお新型ゴルフを上回る部分をもつ存在も少なくないが、ゴルフの上質で快適な乗り味からは長年お手本と言われてきた存在としての意地を感じた。

新型ゴルフ(一番手前)と歴代のゴルフ(写真:フォルクスワーゲン)

冒頭に示したゴルフを検討している人は現行型を買うべきか新型を待つべきかについて。日本導入が本国での発売丸1年後というのは、はっきり言ってファンを待たせすぎだ。とはいえ、前述した通り日本仕様にフィットさせるために必要な作業が多いのも事実。ただし待ってもここに紹介した機能がすべて日本仕様に盛り込まれるわけではなさそうだ。

そのあたりにやきもきするくらいなら、熟成極まり、モデル末期で好条件を出しやすい現行型を買って今すぐ楽しむべきだと感じた。静粛性を中心に快適性では新型は現行型を上回るが、根本的な違いではない。1年後に新型が出て、その価格と仕様に魅力を感じたら、まだ新しい現行モデルを下取りに出して買い替えを検討すればよい。僕ならそうする。

塩見 智 ライター、エディター

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しおみ さとし / Satoshi Shiomi

1972年岡山県生まれ。関西学院大学卒業後、山陽新聞社、『ベストカー』編集部、『NAVI』編集部を経て、フリーランスのエディター/ライターへ。専門的で堅苦しく難しいテーマをできるだけ平易に面白く表現することを信条とする。自動車専門誌、ライフスタイル誌、ウェブサイトなど、さまざまなメディアへ寄稿中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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