今の職場でなぜか「結果が出ない人」が陥る盲点 人を巻き込み結果につながる環境作りとは?

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では、どのように自分を掘っていくのかを見ていきましょう。例えば、写真撮影が趣味の人が自分を掘り下げていく場合を見てみます。

1/私は、いい雰囲気の写真を撮ることが好き。
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いい雰囲気とはどういう要素が重なったときに、いい雰囲気と認識する?
被写体? 構図? 色味?
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2/ いい雰囲気の写真とは、朝日、夕日などのフレアがある光が差し込んだ植物の写真をフィルムで撮ったもの。
 ↓
植物はなんでもいいのか。フィルムで撮ることでどんな効果が生まれる?
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3/ 植物に大きさや種類は関係ないけど、お花は好き。フィルムで撮るとフィルム特有の粒状のノイズや、色の変わり方をするのが好き。
 ↓
その写真は何のために撮っている? SNSで「いいね!」を集めたいから? 
 ↓
4/ 過去にネットや雑誌、写真集や美術館で見て自分に影響を与えた写真のように撮れたり、綺麗と思った頭の中の風景を写真に残せたりするところが好き。
 ↓
人に見せて褒めてもらえるのもモチベーションだけど、それ以前に頭の中のイメー
ジを具現化できることに喜びを感じている。だから自分のための遊びとして撮影をしているのかも。

と、こんな感じです。

自分の「好き」を納得して発信できるようにする

この自問自答は今挙げた例のように3、4回くらい繰り返せばだいたい「自分の好き」の理由が見えきます。

『うまくやる ~コミュニケーションが変わる25のレッスン~』(あさ出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

慣れるまで、すこし難しい作業ですが、「なんとなくいいと思うから」「ずっと気になっていたから」といった、自分の中のざっくりとした「好き」に対して、ゆっくり時間をかけていいので、好きの源流を見つけてみてください。きっと、そうだったのか!というモチベーションの源が見つかります。

なぜ好きなのかを自身で納得して発信できるようになると、人にもその好きを共有しやすくなり、相手もあなたの好きを認め、応援してくれるなんてことにもつながります。

あなたの熱量があればあるほど、新しいコミュニケーションが生まれるはず。そうやって空気をつくり、人を巻き込むコミュニケーションにチャレンジしてみてください。

熊野 森人 クリエイティブディレクター

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くまの もりひと / Morihito Kumano

1978年生まれ。大阪府出身。大阪市立工芸高等学校映像デザイン科卒。IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)特別研究課程修了。株式会社エレダイ2代表取締役/クリエイティブディレクター。株式会社ゆっくりおいしいねむたいな代表取締役。京都精華大学や京都造形芸術大学では講師も務める

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