資生堂、エビちゃん共に「専門店改革」へ走る 新経営陣は国内販売の閉塞感を突き破れるか
下降線をたどる国内販売の起爆剤となるか――。資生堂は2月25日、化粧品専門店専用ブランド「ベネフィーク」の新商品を発表した。全6品目14品種で、5月21日に発売する。
新商品の目玉となるのが、スキンケア商品にベネフィーク独自の美容法「℃(ドシー)美容」を採用している点だ。肌の潤いと温度に着目したこの美容法は、肌に温度の変化を与えることで角層の隅まで美容成分を引き込み、滑らかさや艶を肌に生じさせるという。
1972年に誕生したベネフィークは当初、一般の小売店ルートでも販売していたが、97年に化粧品専門店専用ブランドへ転換。
その後、専門店を訪れる消費者の高年齢化を受け、2013年2月には口紅やアイシャドウなどメーキャップラインの「ベネフィーク セオティ」を20~30代向けをターゲットにリニューアルしている。
今回の新商品のコンセプトは「10年前より、今の自分が好きになる」。プロモーションに当たっては、2009年から起用しているモデルの蛯原友里さん(34)を引き続き起用。彼女とともに年齢を重ねた30~40代を主なターゲットに、店頭などでの販促を強化する。
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