山手線の新名所?「高輪ゲートウェイ」駅の全貌 折り紙をモチーフの白い屋根が注目を集める

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案内板には京急線や都営浅草線などのサインも示されている。高輪ゲートウェイのすぐそばには泉岳寺駅があり、京急線や都営浅草線に乗り換えることができるのだ。品川で京急線に乗り換えるよりも混雑度は小さいかもしれない。

駅舎を出ると、駅前の広場にはひょうたんのような形をしたコンクリートの地盤がある。JR東日本によれば「これから建設する建物の基礎部分」だという。駅前はイベント広場として活用され、東京オリンピック・パラリンピックの期間中には競技のライブ中継などが予定されている。

さらにその先に広大な土地が広がるが、工事用の資材や車両が置かれているだけ。今後オフィス、商業施設、ホテル、住宅などからなる巨大な街に生まれ変わる予定だ。高輪ゲートウェイは文字通り、新たな街のゲートウェイ(玄関口)となる。

「世界で最も美しい駅」に仲間入り?

「世界で最も美しい駅ベスト○○」――。世界中のさまざまなマスメディアや旅行会社がこうしたランキングを発表し、旅情をかき立てる。オランダのアムステルダム中央駅やイギリスのセントパンクラス駅などが有名だが、日本では東京駅や金沢駅が「美しい駅」として紹介されることが多い。

完成後の高輪ゲートウェイ駅は美しい駅の仲間入りを果たすか。こんな質問に対して、牧野課長は「隈先生のデザインの下、しっかりと進めてきた。(ランキング入りを)ぜひ目指したい」と、意気込む。今後オリンピック観戦などで訪れる訪日客には、「折り紙をモチーフとした4000平米の大屋根をぜひ見てほしい」。観光名所としての期待も高い。

ついに姿を見せた新駅舎には、駅名に関する議論を吹き飛ばすだけの存在感がある。10年後、20年後には「昔、駅名が物議を醸したことがあったね」と笑い話になっているかもしれない。

大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げる。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に現在は鉄道業界の記事を積極的に執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京五輪・パラにボランティア参加。プレスチームの一員として国内外の報道対応に奔走したのは貴重な経験。

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