山手線の新名所?「高輪ゲートウェイ」駅の全貌

折り紙をモチーフの白い屋根が注目を集める

大きな話題となった「高輪ゲートウェイ」の駅名標(撮影:大澤誠)

山手線外回り(渋谷・新宿方面)と京浜東北線大宮方面の列車が、高輪ゲートウェイ駅のど真ん中をノンストップで突き抜ける。両側の車窓からは数カ月後の開業を待つホームの様子が手に取るように見える。期間限定の新名所というべきか。

高輪ゲートウェイ駅は1971年の西日暮里駅以来、およそ50年ぶりとなる山手線の新駅だ。2020年春の暫定開業を目指し建設が急ピッチで進んでいる。JR東日本は11月16日未明から17日にかけて品川駅で線路切り替え工事を実施、山手線と京浜東北線大宮方面が高輪ゲートウェイ駅を経由するルートに変わった。山手線内回り(東京・上野方面)と京浜東北線大船方面の列車も片側の窓からホーム上を確認することができる。2020年春の開業後は得られない、今だけのワクワク感だ。

巨大な屋根は「折り紙」をモチーフ

高輪ゲートウェイは新国立競技場の設計で知られる隈研吾氏がデザインを担当し、2017年2月から工事が始まった。そして今回、品川駅の線路切り替え工事に合わせて、駅工事の進捗状況も報道陣に公開された。

駅舎のシンボルは、隈氏が「日本の伝統的な折り紙をモチーフとした」という白い巨大な大屋根だ。工事用の足場が取り払われ、屋根だけ見れば完成形である。天井の膜材は光触媒をコーティングして防汚機能を高めているという優れものだ。東京駅八重洲口のグランルーフなどに使用されているが、駅舎の屋根に本格採用されたのは当駅が初めて。メンテナンスが格段に楽になるほか、この膜材は日射反射率が高く放射熱による屋根下の体感温度を低下させる効果もあるという。

高さ30m、地上3階建てというスケールは、駅ビルがない駅舎としては山手線では異例。地方都市にでんと構える新幹線の拠点駅のような風格すら漂わせる。

同社東京工事事務所の牧野俊司・品川プロジェクトセンター課長は、「工事は9割方終わっている」と話す。あとは内装と外装を完成させ、設備の整備を終えれば開業できるという。

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