嵐・二宮和也の結婚発表に見えた「配慮」の極み 受け入れられ責められにくいリスクヘッジ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

これは芸能界だけの話ではなく、ビジネスシーンも同じ。存在感、人気、格を見せた直後なら、多少のネガティブ要素も「〇〇社さんがそう言うのなら」「〇〇さんのことを信頼していますから大丈夫」と受け入れてもらいやすいところがあります。また、嵐のように日ごろの感謝をにじませることで、さらなるリスクヘッジになるでしょう。

5つの意味を込めたファンへのメッセージ

次に注目したいのは、今回の結婚発表で二宮さんが発信した文章。

二宮さんが報道機関に送った文章には、「晩秋の候、皆様におかれましては益々のご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。この度、私二宮和也は、かねてよりお付き合いをさせていただいている方と結婚することとなりましたのでご報告をさせて頂きます。結婚後も、これまでと変わらず活動してまいりますので、温かく見守って頂けましたら嬉しく思います。今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます」と書かれていました。

礼節を重んじた無難な文章の中で注目は、「かねてよりお付き合いさせていただいている」「温かく見守って頂けましたら嬉しく」の2つ。前者は「急な話ではなく、相手はみなさんご存じの女性です」という最低限の報告であり、後者は「相手を追いかけないでください」という今後の対策を感じさせるものでした。「すべて隠すのでは反感を買うし、できるだけ穏やかに受け止めてもらおう」と考えたバランスのいいコメントだったのです。

次に、ファンクラブ会員には手書きの文章で、「いつも応援ありがとう。本当に感謝しております。今日は、私、二宮和也からご報告があります。この度、結婚をさせて頂く事になりました。1999年にデビューさせて頂き、これまで皆様に応援頂いたおかげで20年間、活動を続けてくる事が出来ました。本当にありがとうございます。嵐の一員として、人生の半分以上を過して参りましたが、ここで一人の男としてケジメと決断をし、今日、ファンの皆様に、ご報告させて頂きました。突然のご報告で驚かれた方も多くいらっしゃるかと思いますが、この決断が後に、良かったと言ってもらえる様に、今日からも変わらず、そして来年以降も二宮和也は、頑張って参りますので、今後とも末永く、応援を頂けたら、大変に嬉しく思います」と書かれていました。

次ページ不満はあっても受け入れやすい
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事