嵐・二宮和也の結婚発表に見えた「配慮」の極み 受け入れられ責められにくいリスクヘッジ
また、ジャニーズ事務所は今回の結婚発表で、報道各社や関係各社に感謝のメッセージと老舗和菓子店のどら焼きを贈っていました。お菓子を贈るのはジャニーズ事務所の慣習として行ってきたことだけに、「長年の付き合いがありますし、お手柔らかに」と言っているような印象があります。とかく「無駄な経費を排除せよ」と言われる時代ですが、このような昭和的な商慣習も、それなりのリスクヘッジにつながっているのではないでしょうか。
もう1つ忘れてはいけないのは、「メンバーからの援護射撃」と言えるリスクヘッジ。
櫻井翔さんは、「日頃より嵐への沢山の応援、多大なるサポート、心より厚く御礼申し上げます。この度の二宮の決断に関し、中学生の頃に出逢った幼馴染みの一人としては、幸せになって欲しいと願うばかりです。より一層、嵐を全うしたいと思います」。
相葉雅紀さんは、「嵐ファンの皆さんは驚かれた方も沢山いると思います。僕は彼とは24年位の付き合いになります。中学生の時から仕事の行き帰りを一緒に過ごして来ました!戦友でもあり、大好きな親友です。親友の選んだ道です。二宮和也に幸あれ!!!!! おめでとう」。
これらのコメントを読んで、「納得がいかないところはあるけど、自分よりも身近なメンバーがそう言って祝福しているのなら……」と受け入れざるをえない心境になったファンは多いのではないでしょうか。
二宮さんのファンにしてみれば、「二宮さん本人がどんなに言葉を尽くしても、納得しづらい」というのが本音。不満の原因を作った張本人だけにモヤモヤとした気持ちが晴れないものですが、身近な第三者の言葉だからこそ、いくらか軽減されるものです。
これはビジネスパーソンも同様で、自分が何らかのネガティブな行為をしたときは、身近な第三者からのフォローを得ることで、それなりのリスクヘッジが可能。相葉さんが「24年位の付き合い」「戦友でもあり、大好きな親友」というフレーズを使っているように、いい意味での美談を用いることもポイントの1つであり、参考にしたいポイントです。
「嵐」としても法的に結婚可能年齢に
通常、日本人男性は18歳になれば結婚できますが、その点で二宮さんは、ちょうど倍の36歳。さらに、嵐というアイドルとしても、すでに20歳と結婚可能な年齢を超えているだけに、本当はファンも納得できる時期なのではないでしょうか。
また、相手女性は3歳年上で来月39歳となり、妊娠・出産の可能性や安全性を考えると、一刻でも早い結婚が望まれる年齢。ファンにしてみれば、「そんなことは関係ない」のかもしれませんが、二宮さんがこのタイミングで「男のケジメ」を考えるには十分すぎる理由でしょう。
ジャニーズ事務所には嵐だけではなく、多くの独身アラフォーアイドルがいて、このところグループ脱退や退所する人も少なくありませんが、二宮さんの決断が今後どんな影響を及ぼしていくのか。リスクヘッジという意味では、嵐のメンバーや後輩たちのケーススタディになるのは間違いないでしょう。
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