マツダが電気自動車「MX-30」で目指す新境地

ハイブリッドにはロータリーエンジンを採用

筆者はMX-30の発表に先駆け、9月上旬にノルウェー・オスロで行われた「マツダ・グローバル・テック・フォーラム2019」に参加してきた。その目的は、MX-30に搭載される電動化技術を搭載した「技術試作車両(e-TPV)」の試乗である。

今回試乗したマツダのe-TPV(写真:マツダ)

パワートレインは、モーター出力が105kW/265Nm、駆動用バッテリーが35.5kWhで、駆動方式はFFを採用する。航続距離は発表されていないが、スペックから推測すると恐らく200km前後だろう。ちなみに2010年に初代が発売、2016年に2代目に進化した日産「リーフ」の航続距離は、WLTCモード458km(62kWhバッテリー搭載車)/322km(40kWhバッテリー搭載車)だ。

スペックだけを見ると「この航続距離で実用に値するのか?」と思う人もいるだろう。しかし、これにも明確な理由がある。

「ホンダe」に近い考え方

「バッテリーサイズに合わせて車体を選ぶ」「バッテリーサイズに合わせてコンセプトと決める」といったEVが多い中、あくまでもCセグメントのコンパクトサイズに収めている点などは、フランクフルトショーで世界初公開された「ホンダe」の考えに非常に近い。

e-TPVで試乗する筆者(写真:マツダ)

ただ、マツダはそれに加えてピュアEVにすべてを託すのではなく、距離を求めるなら内燃機関と組み合わせてレンジエクステンダー/プラグインハイブリッド/シリーズハイブリッドと適材適所で応用する考え方「マルチソリューション」を取る。

つまり、今回発表されたEVは最もベーシックな仕様で、使われる地域の特性/ユーザーの用途に応じてさまざまな“組み合わせ”が準備されているのだ。マツダが「内燃機関の理想の追求」にこだわる理由は、ここにもしっかりと当てはまる。

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