「妻から逃げる夫」に有効な対処法はあるのか 妻からの「2人目の提案」に追い詰められる夫

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さらにこのキャンプの帰りの車で、ともみさんはご主人から思いもよらない提案をされました。

「40歳ってもう妊娠が難しい歳みたいだね。夫婦で不妊症のチェックができるクリニックあるみたいだから一緒に行ってみようか」と。

「正直とても驚きました。私自身検査は行こうと思っていましたけど、まさか夫からそのように切り出されるなんて思ってもみませんでした。しかも、こういった検査って女性ばかりで男性ってそういった意識ある人少ないじゃないですか。いつも黙ってばかりで何も考えてないと思っていたけど、夫なりに考えてくれてたんだって、おもわず涙腺がゆるんで、私も不安だったんだって実感しました」

夜の営み復活にはまだハードルがあると話していたともみさんですが、ご主人からのこの提案で随分心がほぐれたようで、次の排卵日には子づくりをしようという約束をすることができたと照れ笑いしながら話してくれました。

関係悪化の原因は「内容」より「言い方」

そのほかには日常でも、例えばご主人が皿洗いをしてくれた後には以前なら「床もびちょびちょじゃないの!」と怒っていたところを、「皿洗いありがとう」と言えるようになったそうです。不思議なことに、「ありがとう」と言われるとご主人も気持ちがいいのか、皿洗いの後に自発的に周りに飛び散った水を布巾でふき取るようになったとか。

いいところを意識をするようにしたらストレスが軽減されてあまり怒らなくなったと言います。

ともみさん夫婦のように、夫婦関係の悪化の原因で多いのは、「何か」ではなく、その「口調」や「言い方」です。悪気はなくとも、強い口調で言われれば誰でも委縮してしまいますし、逆に、嫌なことでも柔らかい口調で言われるとなぜだかそんなに嫌な気持ちにならないものです。これはある種のテクニックのようなものですが、少しの心がけで相手の心にすっと近づけるものなのです。

そして、 お互い「リスペクトの心」がないとコミュニケーションはうまくいきません。

前向きに話し合うにはとくに、この「認め合い」と「お互いへの感謝」がないと始まりませんので、心に少しの余裕は忘れずにいたいものです。それから、世のご主人方も、不機嫌な妻が目の前にいるときには委縮せずに、「一緒にやろう」と一言添えてぜひ積極的な姿勢でいていただけたら妻の態度も少し柔らかくなるかもしれません。

鈴木 まり 生活カウンセラー

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すずき まり / Mari Suzuki

日本女性ヘルスケア協会長、株式会社ロサ代表取締役、アーユルヴェーダサロンROSA並びにジョホレッチスタジオを運営。大学・専門学校では心理学を専攻。西洋医学、東洋医学、心理学の広い分野から、カラダ、メンタル、環境、生活全般において年間約600名の女性たちの悩みに接している生活カウンセラーでもある。著書『48手ヨガ~江戸遊女に学ぶ女性ホルモンと体力活性法』(駒草出版)。

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