「妻から逃げる夫」に有効な対処法はあるのか 妻からの「2人目の提案」に追い詰められる夫

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「ありがとう」という感謝の言葉は自尊心を尊重して相手の心を解かす第1歩です。普段からきちんと夫婦間でのコミュニケーションがとれていれば、お互い自然と「ありがとう」という感謝の気持ちも生まれてきますし、この「ありがとう」がまた夫婦関係をよりよく結んでいく肝になるのです。

まずは自分の非も認めて謝る。感謝を伝えて相手を尊重する。あとは、怒り口調にならないように気をつけてストレートに思いを投げかけてみることです。

1カ月後、スッキリした表情でいらっしゃったともみさん。

「なかなか口頭ではやっぱり言えなくて、日中、夫にLINEで切り出しました。『一生懸命になるばっかりに、つい怒ってしまっていつもごめんなさい。あなたには感謝しています。作ってくれるご飯もおいしいです。

この間話したように、2人目のことは真剣に考えています。この子に兄弟をつくってあげたい。この間責めるような言い方したのはごめんなさい。でも、真剣に考えているからこそ、あなたにも同じく真剣に考えてほしかっただけなの』と送りました。それには『わかった』とだけ返信がきましたが、その日夫は久々に早く帰宅し、子どもを寝かせてからゆっくり話ができました」

家族3人で月に1度は出かける

ご主人もともみさん同様に、今の状態は決して心地のよいものではないと感じていたようです。自分から話を切り出してもきちんと聞き入れてもらえないだろうと諦めていたところへ、ともみさんからのLINEがあったのはご主人にとってもいい展開だったようです。  

2人目のお子さんのことに関しても、別に子どもが欲しくないというわけではなく、やはり「家に自分の居場所がない」という感覚が強く不安が大きかったそうで、なかなか子づくりをするような気持ちにはなれなかったと。

そんな中ともみさんは、休日の過ごし方としてご主人に、「家族3人で月に1度はお出かけをする」という約束を提案したそうです。

これはとてもいいアイデアだと思いました。お互いの役割があっての時間や場所の共有は心の距離を縮めるにはとても効果的です。

「先週の土曜日に、家族3人で千葉にキャンプへ行きました。自然ってやっぱり癒やされますね。独身時代は私たち2人ともアウトドアが好きでよくキャンプにも行っていたんです。子どもができてから初めてのキャンプで、久々だったので夫も楽しそうに子どもにいろいろ教えてましたね」

家族に笑顔が戻ってきたといった印象です。

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