話題の「女子マンガ」が描き出す女性たちの葛藤

漫画家・鳥飼茜さんと小田真琴さんが語る

小田:そのころの心境って覚えていたりします?

鳥飼何かを創るなら、まず男の人に認められたいと思っていましたね。いま考えると寒気すらしてきますが(笑)。

『地獄のガールフレンド』や『おんなのいえ』などで女の人をたくさん描いてきたら、女の人がすごく好きになって。いまは、いろんな女性に読んでもらいたいと思ってます。

結婚はひとりよりも孤独

──『地獄のガールフレンド』は10月からFODでドラマ化、配信されますね。

(c)鳥飼茜/祥伝社フィールコミックス『地獄のガールフレンド』では、毎回安定の女子会トークが炸裂!

小田:女の人たちの話している様子がとにかく楽しいマンガですよね。最初に読んだとき、岡崎先生の『くちびるから散弾銃』を思い出しました。

鳥飼:光栄です。実は先日、ドラマ化にあたってふと読み直したら、けっこうおもしろかった(笑)。

小田:『遅く起きた朝は…』とか『やっぱり猫が好き』みたいな感じがして、楽しい。

鳥飼:どうして3巻でやめちゃったんだろう。読んでいて「もっと続いて~」って(笑)。

小田:いまからでも続編を。

鳥飼:う~ん。この時代に何を描けばいいのかなって。

女子マンガ研究家・小田真琴さん(写真:週刊女性PRIME)

小田いまって自由を求めなくなったのかもしれない。

鳥飼うん、きっと自由がわからないんだと思う。

小田自由すぎるとわからないのかもしれないですね。

鳥飼:これまでの人生を振り返ってみると、自由って寂しいし、責任と孤独とセットなんです。そのことをみんながなんとなく感じ取って、それならいらないって。かわりに、自由に近いAセット、Bセットを選びたいと思っているように見えるんです。

小田ある程度、制限があるなかで自由なほうが幸せを感じるのかもしれないですね。

鳥飼:はい。私自身、結婚して“思っていたのと違う”っていう気持ちで、この1年を過ごしてますから(笑)。

私、婚活に関する取材を受けたりして、既婚者未婚者いろんな人と話して、結果なんで人は他人と生涯折り合って生きていくという難題を携えた「結婚」をしたがるのだろうかとよく考えるようになりました。

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