「Twitterで大炎上する会社」にありがちな失態 講談社にキリン、銀魂「炎上事例」を一挙紹介

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「Twitterをやろうと言い出した担当者が転職(退職)してしまい、自然消滅した」という理由も聞く。

ニフティが提供するモバイル通信サービス「NifMo」の公式Twitterアカウントは、2019年5月に担当者退職により運用停止、アカウントを削除するとした。約5万人ものフォロワーを持つ人気アカウントだっただけにフォロワーから説明を求める声が殺到。その後、ユーザーの声に応えて削除はせず、サービスに関するお知らせのみツイートする運用に変更している。

会社の代表としてふさわしい言動が求められつつも、宣伝だけではリリースと変わらずフォロワーも増えない。そこでTwitterでは、人柄が感じられる投稿が望ましいとされるが、それだけに担当者自身の力にかなり依存することになり、アカウントの永続性は難しくなってしまうのだ。

さらに、企業公式アカウントはユーザーに一番近い存在なので、その時々でさまざまなことが求められるのも大変な点だ。自社製品・サービスの宣伝、カスタマーサポート、企業活動の広報など、その時々で柔軟に役割を果たしていく必要があり、運用の難易度は高くなりがちだ。

企業アカウントがいちばん恐れる「炎上」

企業アカウントが一番恐れるのは、やはり炎上ではないか。「炎上すると結局、逆効果になってしまうので、怖くて始められない」という意見もよく耳にする。

最近の炎上は、バイトによる不適切投稿で起きる通称「バイトテロ」が目立つが、実際は社員による失言・情報流出、CMや広告などに対する批判など、さまざまな理由で起きている。投稿自体が問題視されて炎上する事例もある。

2018年4月には、キリンビバレッジが「#午後ティー女子」として、「モデル気取り自尊心高め女子」「ロリもどき自己愛沼女子」「仕切りたがり空回り女子」「ともだち依存系女子」という4種類の女性をそれぞれの特徴を紹介する文言とともに紹介。

午後の紅茶を好きな女性を揶揄していると受け取られ、炎上してしまった。

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