「Twitterで大炎上する会社」にありがちな失態 講談社にキリン、銀魂「炎上事例」を一挙紹介

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

一方、2017年2月には「講談社販売局」アカウントが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開幕を1カ月後に控えたタイミングで大谷翔平選手が欠場を決めたことについて、「栗山は本当に腹黒いヤツだ!」「大谷の怪我は三味線(仮病)なんだから、ニュースにとりあげる必要ないぞ!」と誤爆ツイート。「個人アカウントと当アカウントを間違えた」と謝罪した。こちらは誹謗と捉えられたため、炎上状態となってしまった。

誤爆や炎上は避けられない

このように、多かれ少なかれSNS担当者が個人アカウントで企業ツイートをしてしまったり、企業アカウントで個人ツイートしてしまう誤爆は多い。ある人気の企業公式アカウントセミナーでは、登壇していた6名中4名が「誤爆したことがある」「炎上もした」と回答していた。つまり、どれだけTwitterの扱いに慣れていても、誤爆や炎上などが起きる可能性があるのだ。

ある担当者は、「誤爆を避けるため、ツイートするときはアカウントごとにブラウザやアプリを分けることにした」という。そのほかに投稿する端末自体を分けるなどの工夫をしているところもあるそうだ。

トラブルをゼロにするのは難しい。しかし、普段からフォロワーといい人間関係を築いておけば、たった一度の失敗でいきなりマイナスとなることはない。また、失敗したときに素早く誠実に謝罪をすることも大切だろう。

企業がTwitterアカウントを運用することはリスクも多いが、得られるメリットも多い。ぜひ勇気を出して活用を検討してみてはいかがだろうか。

高橋 暁子 成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

たかはし あきこ / Akiko Takahashi

SNSや情報リテラシー、スマホやインターネット関連の事件やトラブル、対策が専門。小中高校大学ほかで毎年数十回以上講演し相談を受けており、若者のネット利用実態と対策についても詳しい。教育出版中学校国語の教科書にコラム掲載中。光村図書小中学校道徳の教科書で情報モラルに関する校閲を担当。NHK『あさイチ』『クローズアップ現代+』他メディア出演多数。元小学校教員であり、高校生の母でもある。公式サイトはこちら

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事