土日も休めない現場仕事に「やる気」は不可欠か 休みが少ないのでモチベーションが続かない

✎ 1〜 ✎ 200 ✎ 201 ✎ 202 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

とはいえ気がかりなのは、頂戴した文章を拝見するに、我那覇さんとして「今の状況や仕事は嫌だ」という気持ちがあるものの、反対に「何をしたいか」や「どうなりたいか」が明確でないという点です。

つまり、現在の状況をどうにかしたいというもどかしい気持ちがあるものの、冒頭で申し上げたご自身なりの職業観や人生観をお持ちでないがゆえに、現状を踏まえてどう行動を起こしていいかがわからない、そういった状態なのかと思われます。

職業観や人生観というのは、生きるうえでの、そして日々物事を判断して決断を下すための指針であり、自分なりの志や価値観、軸のことであり、自分が理想とする自分自身の姿のことでもあります。

人生における指針や軸をしっかりと持つ

今までの人生経験等を通じて、その軸がしっかりとしていれば、仕事や人生に関わる判断に迷うことはありません。

反対に、その軸がなければ「どう行動していいかわからない」という状況に陥ってしまったり、もっとその手前の「現状をどう自分なりに理解したらよいかわからない」という状態に陥ってしまいます。

現状を自分なりに理解できなければ、行動につながらないのも当然です。現状を冷静に理解することができれば、今やっていることは将来の自分のためにつながるのか、またはほかの選択肢と比べてどっちがより自分のためになるのかなどが見えやすくなってきます。

であるがゆえに、現状を分析し判断するためのフィルターとしての自分なりの軸や価値観を仕事や人生に対して持っていることが重要なのです。

といっても、何も難しく考えることはなく、例えば「こういった職業人生を歩んでみたい」や、「将来こういった人生を生きたい」というような漠然としたものでも若いうちは構いません。

いや、むしろ経験のあまりない若いうちは、詳細な目標を定めすぎてしまって、視野を狭くしてしまうことで自分自身の将来の可能性を過度に狭めてしまわないように、漠然としていたほうがいいのです。

そして経験を重ねるにつれて自分なりの価値観である軸を精緻化し、磨いていけばよいのです。

我那覇さんにとって、仕事そして人生における指針や軸は何でしょうか?

次ページ逃げからの転職を繰り返さないためにも
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事