常勝バイク「インディアン」最新モデルの深み 「FTR1200S」レースレプリカモデルに試乗!

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V型2気筒1203ccのエンジンに、最高出力120hp(馬力)/8250rpm(回転数)。最大トルクは115.2Nm/6000rpmのスペックとくれば、完全なるトルク重視の仕様とも言えるのだが、軽量されたクランクマスのお陰で凄まじいレスポンスを体感できる。しかも、60度V型エンジンの爆発間隔300度-420度は、ハーレーダビッドソン程の穏やかなものではなくむしろドゥカティの90度L型エンジンに近いフィーリングだ。

減速時のちょっとしたタイミングでハーレーダビッドソンの45度V型エンジンのフィーリングも演出しているところも面白い。加速時にはドゥカティ的な強烈なパンチで、減速時にはハーレー的エンジンフィーリングだ。

Indian FTR 1200Sと実際に試乗した筆者(編集部撮影)

その2車種の中間とも言え、新しい感覚だ。爆発間隔はどちらかと言えばハーレーに近い数値だからだろう。そのパワーは3段階でレイン、スタンダード、スポーツに切り替え可能で、ハンドル左右のスイッチで走行中でも切り替え可能。また、操作はカラー液晶タッチパネルでも可能で、メーターの視認性もいいうえにグローブをした状態でも感度がいい。

もう1つ、エンジン出力を選びながらも、完全なるトラック(レース)モードとしてABSのキャンセルが可能なところも、アメリカンフラットトラックマシンを意識したところだろう。また、トラクションコントロールも最新のデバイスで、前後ホイール回転数に加えてバンク角度とスロットル開度での味付けは、最新スーパースポーツと同等と言えよう。

ウイリーコントロールは、アクティブにしていれば120hpをフルに楽しめるし、キャンセルすれば、スロットルだけでアメリカンフラットトラックマシンを竿立ちにできる程アグレッシブなエンジンだ。

パンチは効いているがしかし、恐怖はない。コントローラブル性が高いのだ。

アメリカンバイクとしてはるかに高い総合性能

排気量の割には決して出過ぎていない出力(1000cc=100馬力)とおおむね良好な燃料マッピングで十分に楽しめる特性に好感が持てる。そのエンジンを受け止める車体はアメリカンバイクとしてははるかに高い総合性能を持っている。跨がって最初に感じるのは高いシート高(840mm)ではあるものの、太ももの内側部分をうまく整理されたデザインのお陰で苦にはならない。燃料タンクはシート下までその容量が拡張されているお陰で、比較的前後が短い。

ハンドルは幅広く感じるものの、それはバーエンドの大きさからくるもので実際のグリップ幅は国産の大型ネイキッドモデルと変わりがないので、走り出してしまえばさほど大きく感じられない。

しかし、実際にはホイールベース1524mm、キャスター角26.3度にトレール130mmは、アメリカンVツインモデルの標準的な配置形状からすればかなり攻撃的な数値だが、国産ネイキッドモデルに対しては、はるかに安定方向だろう。

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