昔も今も個性が光る「私鉄特急」名車列伝

各社の有料特急、懐かしの車両から新型まで

小田急電鉄

戦前に流行歌の歌詞で「いっそ 小田急で逃げましょか」と歌われ、当時から新宿と箱根を結ぶ観光電車として知られた小田急。戦後になると、特急列車は「ロマンスカー」として一躍有名となった。その名を一気に広めたのは、1957年にデビューした3000形SE(Super Express)で、試験運転では最高時速145kmを記録している。

前面展望席を設けた最初のロマンスカー、3100形NSE。正面の愛称表示が幕式に変わった更新後の姿だ(筆者撮影)

次いで1963年に運転台を2階にして編成の前後を展望席にした3100形NSEが登場し、これが当時の子どもたちの憧れのロマンスカーだった。小田急ロマンスカーといえば展望席といわれ、その後も7000形LSE、10000形 HiSE、そしてしばらく間をおいて50000形VSEと展望席付きのロマンスカーが登場している。

前面展望の伝統は消えず

1991年にJR東海・御殿場線直通の「あさぎり」用として登場した20000形RSEは展望席こそなかったが、初の2階建て車を連結。相互乗り入れによってJRの371系が新宿まで乗り入れた。あさぎりは2012年に再び小田急の片乗り入れとなり、車両も地下鉄直通対応の60000形MSEに変更。2018年3月からは「ふじさん」に名を改めた。

やはりロマンスカーといえば前面展望とばかりに、2018年3月から運転開始したのが70000形GSE(Graceful Super Express)で、赤色を基調とした「ローズバーミリオン」の車体に大きな窓で展望もぐっとワイドになった。絶えず進化する小田急ロマンスカー、次世代のロマンスカーも楽しみといったところである。

次ページレッドアローからラビューへ、西武特急の進化
鉄道最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 今見るべきネット配信番組
  • コロナ後を生き抜く
  • 若者のための経済学
  • 憧れから一歩前へ! キャンピングカーのある日常
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「説得力のある話ができる人」と「説得力のない人」の差
「説得力のある話ができる人」と「説得力のない人」の差
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激動相場に勝つ!<br>株の道場

6月18日発売の『会社四季報』夏号が予想する今期業績は増収増益。利益回復に支えられる株価が上値を追う展開になるか注目です。本特集で株価が動くポイントを『会社四季報』の元編集長が解説。銘柄選びの方法を示します。

東洋経済education×ICT