「マルチタスク」が苦手でも心配することはない 避けるべきは「逃げる事」「過度に焦る事」

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であるから、現時点でできなかったとしても、まったく問題ではありませんし、できないということを自覚しているからこそ、対応策も練れるというものです。

現時点における自分と将来の自分は異なります。したがって、現時点での自分を見て将来を諦める必要はありません。将来が現状の延長線上でしかないのか、それとも違うのか。

それはひとえに個々人の人生に対する姿勢や、諦めない努力や困難にぶつかった際の創意工夫にかかっています。

将来なりたい自分から逆算して、今何をするべきかを考え、今できる範囲で小さな成功体験を積み重ねていく。そうすることで、小さかった成功はやがて大きな成功につながる可能性すらあるのです。

失敗をたくさんし、許される権利がある年齢

社会人3年目の自分の現状だけをもって将来を悲観する必要はまったくありません。まだ20代の半ばでしょうから、自分自身の行動によっては「将来何者にでもなれる」可能性のある年齢です。

失敗をたくさんする権利もあるし、そしてそれが許されるのも若者ならではの特権です。失敗をすることが悪いのではなく、失敗を次回に生かさないことが悪なのです。

すべてをやろうとせずに、まずは落ち着いて1つひとつの仕事を丁寧に、そして完璧にこなしていくことで、小さな1歩を踏み出し、小さな成功を重ねていきましょう。

現在の自分のできなさをベースに考えるのではなく、将来の輝ける自分から逆算して、腰を据えて1歩1歩着実に前に進んで行けばよいのです。

周りのペースはまずは気にせず、自分のペースで完璧にこなすということにフォーカスしてみてください。そのような歩みを通じてお茶っ葉さんが仕事と自分自身に対する自信を取り戻し、輝ける社会人として活躍されるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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